規制改革推進に関する答申 令和7年5月28日 (189 ページ)
出典
公開元URL | https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/publication/p_report.html |
出典情報 | 規制改革推進に関する答申(5/28)《内閣府》 |
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依然として移動の足不足が存在し、団体規模が小さくなるほど、深刻さが増す。
中小規模団体の生活者は、団体規模が小さくなるほど、また、自宅が市内の
中心部や最寄りの公共交通機関から離れている人ほど、移動の足不足、地域公
共交通の不便さ、タクシー手配の困難度等が深刻。
駅前の乗り場では、大・中規模団体における雨天時・夜間や、観光地におけ
る人の移動が活発な日中について、タクシー手配が困難な状況。
ホテル・旅館や飲食店では、利用客からの依頼に対して、タクシーの確保が
困難であることにより、他の業務に支障が生じるなど、足不足による業務への
影響が大きい。
(2)自治体ヒアリング
①
つくば市
移動の足不足の解消状況について、五十嵐立青市長から、
・つくば市は、下妻市、土浦市、牛久市とで、公共ライドシェアの共同運
行を始め、1種免許ドライバーの登録と管理を行う「ドライバーバンク」
も構築。登録ドライバーは、現時点で 76 名。ドライバーの応募理由は、
「フレキシブルな働き方ができて、自由に働きたい。」
「自分の車で働け
るので、コストや時間の管理がしやすい。」
「地元での仕事を求めていて、
地域社会への貢献をしたかった。」
「副収入を得たい。」
「定年後や早期退
職後に、空いた時間を有効活用したい。」
「新しいキャリアとして、交通
業界で経験を積みたい。」であり、多様な働き方を許容する環境を整備
することで、人材の確保や地域の活性化の一助となったものと考えてい
る。
・利用者へのアンケートやインタビューでは、「家族の送迎の負担が軽減
されて、自身の移動の選択肢が増えた。」
「早朝6時の迎車でも時間どお
りに来てくれ、出張の移動手段として問題なく使えた。」
「飲み会がある
ときに駅まで自家用車で行くと、2日分の駐車料金がかかるけど、公共
ライドシェアを利用することで負担を軽減できた。」との声があり、移
動の足不足の解消につながっている。
・一方で課題と感じるような御意見も多い。最たるものが「エリア」そし
て「利用時間」を広げてほしいというもの。「エリア外なので、利用し
たくてもできない」といった声が数多くあり、「今後、高齢化であった
り人手不足でライドシェアの需要は伸びるはずなので、この規制を緩和
して、日本でも先端的な試みを拡大・発展させてほしい」と、実際に(公
共ライドシェアに)乗った人からの声もある。公共ライドシェアの利用
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