よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和8年度予算の編成等に関する建議 (72 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20251202/index.html
出典情報 令和8年度予算の編成等に関する建議(12/2)《財務省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

る状況である。
さらに、入所当初の利用目的が「他施設への入所待機」等という利用者
が3割となっており、長期入所者の退所困難理由でも「特養の入所待ちを
している」が 38%、「家族の希望」が 25%となっている。
こうした利用実態等を踏まえ、居宅と施設の公平性を確保し、どの施設
であっても公平な居住費を求めていく観点から、介護老人保健施設・介護
医療院のうち、令和6年度(2024 年度)介護報酬改定において室料負担
の導入が見送られた類型についても、多床室の室料相当額を基本サービ
ス費等から除外する見直しを実施することが考えられる。
〔資料Ⅱ-1-
77、78 参照〕


担い手の確保

ア)介護分野の職員の処遇改善
経済・物価動向が変化する中で、介護分野の職員の処遇改善が喫緊の課
題となっている。処遇改善は、介護費用の増加を通じて、保険料負担の増
加につながるところ、現役世代の保険料負担の増加を抑制するために、抜
本的な制度改革を実施する必要がある。
その上で、日本の生産年齢人口が減少する中で、今後増加する介護サー
ビスの需要をカバーする必要がある。このことを踏まえると、介護テクノ
ロジーの活用や経営の大規模化等による業務の効率化が不可欠であり、
効率化分を賃上げ原資としていくことが重要である。必要な処遇改善の
水準の議論に当たっても、こうした考え方を反映していく必要がある。
必要な処遇改善の水準については、令和6年度(2024 年度)介護報酬
改定において、令和6年度(2024 年度)に 2.5%、令和7年度(2025 年
度)に 2.0%のベースアップ分を措置したところ、令和6年度(2024 年
度)に、全体で 3.2%の賃上げ 50、個々の職員に着目すると 4.6%の賃上
げ 51が実現していることに留意が必要であり、令和7年度(2025 年度)
における賃上げの状況も踏まえて検討する必要がある。
50「毎月勤労統計調査(令和6年度)

(厚生労働省)
51「令和6年度介護従事者処遇状況等調査(令和7年(2025 年)3月)

(厚生労働省)
。定期昇給

を含む数字である。

-56-