令和8年度予算の編成等に関する建議 (28 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20251202/index.html |
| 出典情報 | 令和8年度予算の編成等に関する建議(12/2)《財務省》 |
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(1)重点分野への投資
政府は、これまで、防衛力の抜本的強化、こども・子育て政策の強化、
GX(グリーン・トランスフォーメーション)投資、AI(人工知能)
・半導
体といった中長期的に効果が及ぶ重点分野への投資を複数年度にまたが
る計画等に基づき、財源を確保しながら積極的・計画的に実行してきた。
〔資料Ⅰ-3-1~4参照〕
今後も、経済安全保障をはじめとする我が国の課題の解決に資するよ
うな重要な分野に対する官民の積極的な投資を促進すること等を通じて、
潜在成長率を引き上げ、
「強い経済」を構築していくことが求められるの
はいうまでもない。
〔資料Ⅰ-3-5参照〕
こうした官民の積極的な投資の促進を含め、戦略的な財政運営を行う
ためには、同時に、ワイズスペンディングの観点から政策の優先順位づけ
を行い、メリハリのある予算とすることを含む様々な取組を通じて、財政
に対する市場からの信認を確実なものとしていくことが必要である。ま
た、民間投資の予見可能性を高める観点から、中長期的に効果が及ぶ施策
については、GX、AI・半導体分野における先行事例を参考として、予算
とその財源を計画的に措置する中長期的なフレームワークを設計するこ
とが重要である。令和7年(2025 年)11 月 21 日に閣議決定した総合経
済対策 26において、
「GX や AI・半導体に続き、造船、量子、重要鉱物な
ど経済安全保障上重要な分野における危機管理投資に関し、新たな財源
確保の枠組みについての検討に着手する。
」とされたところであり、安定
的な財源の確保こそが求められる。こうした取組を通じて、経済再生と財
政健全化の両立を図るべきである。
(2)有事への備え
令和7年(2025 年)8月の内閣府の中長期試算において、債務残高対
GDP 比は、
「成長移行ケース」では、プライマリーバランスが改善してい
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「
「強い経済」を実現する総合経済対策~日本と日本人の底力で不安を希望に変える~」
(令和
7年(2025 年)11 月 21 日閣議決定)
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