令和8年度予算の編成等に関する建議 (38 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20251202/index.html |
| 出典情報 | 令和8年度予算の編成等に関する建議(12/2)《財務省》 |
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点である。高齢化の進行による疾病構造の変化に対して、病床の機能分
化・連携や地域包括ケアシステムの構築、かかりつけ医の普及等を通じて、
医療・介護ニーズに適合したサービスを効率的かつ効果的に供給できる
医療・介護提供体制を整備していくべきである。また、公定価格の適正化・
包括化を通じて、より効率的に医療・介護サービスを提供していく視点も
重要である。具体的には、診療報酬・介護報酬の適正化や包括的かつ簡素
な仕組みへの見直し、薬価制度改革等を通じて、効率的な医療・介護サー
ビスの提供を図る必要がある。
第二に、大きなリスクは共助中心、小さなリスクは自助中心で対応して
いく視点である。自助・共助・公助の最適なバランスの再検討に当たり、
公的保険でカバーすべき範囲に関しては、個人で対応できないような大
きなリスクを中心にカバーしつつ、日常負担が可能な小さなリスクにつ
いては、自助により対応していくべきである。
第三に、能力に応じた負担としていく視点がある。例えば、高齢者数が
増加し、その実態が多様化してきている中、高齢者を一律に扱うことは世
代間の公平性の確保の観点から見直される必要がある。これを踏まえた
負担の在り方としては、「年齢別」ではなく、資産の保有状況等も含め、
負担能力に応じた負担としていくべきである。〔資料Ⅱ-1-13 参照〕
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