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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (94 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立がん研究センター
年度評価
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

項目別評価調書
1-3
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

ながら互いに連携するこ
とにより、患者の状態に応
じた適切な医療を提供す
るなど、医師及びその他医
療従事者等、それぞれの特
性を生かした、多職種連携
かつ診療科横断によるチ
ーム医療を推進し、特定の
職種への過度な負担を軽
減するとともに、継続して
質の高い医療の提供を行
うこと。
また、これに加え、AIや
ICT を 活 用 し た 医 療 の 提
供、NCをはじめとする研究
機関及び医療機関間のデ
ータシェアリングなどを
通じて、個別化医療の確立
等診療の質の向上に取り
組むこと。医療安全につい
ては、同規模・同機能の医
療機関との間における医
療安全相互チェックを行
うこと、全職員を対象とし
た医療安全や感染対策の
ための研修会を開催し受
講状況を確認すること、医
療安全管理委員会を開催
すること、インシデント及
びアクシデントの情報共
有等を行うことなど、医療
事故防止、感染管理及び医
療機器等の安全管理に努
め、医療安全管理体制の充
実を図ること。また、患者・
家族に必要な説明を行い、
情報の共有化に努めるこ
とにより、患者との信頼関
係を構築し、患者・家族が
治療の選択、決定を医療者
とともに主体的に行うこ
とができるよう支援する
ことに加え、患者とその家
族が質の高い療養生活を
送ることができるよう、が
んと診断された時から緩
和ケアの提供を行うこと。
「研究開発成果の最大
化」と「適正、効果的かつ

質かつ安全で患者個々に最
適化された医療を提供す
る。

質かつ安全で患者個々に最
適化された医療を提供す
る。
具体的な取り組みは、次
のとおりである。
・新規導入されたda Vinci
SPを使用したロボット支
援手術において、本邦で
の術式開発の中心拠点を
目指す。
・AI による手術⽀援システ
ム開発のためのデータベ
ースを構築する。本年度
は国内のみならず海外の
施設からのデータ収集を
行う。
・AIによる診断補助が可能
な内視鏡システムを臨床
導入し、より安全で質の
高い内視鏡診療を提供す
る。大腸内視鏡臨床試験
を行う。
・開発した手術支援ロボッ
トを用いて実地臨床例を
蓄積する。本機器を用い
た臨床的有用性の評価に
ついては研究プロトコー
ルにも基づいて実行す
る。
・リキッドバイオプシーを
含む、複数の多遺伝子パ
ネルの普及、および検査
件数増加に対応すべく、
エキスパートパネルの効
率的な運用を検討、実施
体制の強化を図る。
・遺伝子パネル検査実施数
の増加に対応するために
エキスパートパネルの効
果的な運用を検討すると
供に、エキスパートパネ
ルの自動化を可能とする
プログラム医療機器を国
内のAI企業とともに開発
し、薬事承認を目指す。

シェアリングを通し
た診断・治療の標準
化等により、良質か
つ安全で患者の状態
に応じた適切な医療
を提供しているか。

【中央病院】
○令和6年度はda Vinci SPを使用したロボット支援
手術を218件実施した。従来のda Vinci Xiと比較し
て、da Vinci SPの単一ポートによるアプローチは
整容性に優れ、術後疼痛の軽減にも寄与した。直腸
がん手術でストマを造設する症例では、ストマ孔か
らドッキングすることにより、外切開創のない手術
が可能となった。また狭小空間におけるアーム可動
性の向上といった点で腹膜外アプローチや下咽頭・
喉頭がんへの適応拡大においては、da Vinci SPが
優位性を有する可能性が示唆された。さらに胃がん
手術において世界で初めて、ダビンチSPを用いた手
術手技「MILLER」を開発し、手術時間を短縮できる
とともに、ロボットのQualityを落とすことなく安
全に実施可能であることを論文として報告した。咽
頭がんに対する手術件数は国内最多となっている。
【東病院】
○AI による手術⽀援システム開発のためのデータベ
ースを構築し、国外からの手術動画収集を計152例
収集した。
【中央病院】
○ NEC と の 共 同 で 開 発 し 市 販 化 さ れ て い る Wise
visionの性能を改良したバージョンが薬事承認さ
れた。
○質的診断のAI(CADx)はSoftwareの開発が完了し臨
床性能評価試験を完了し英文が発刊された。Yamada
M, Shino R, Kondo H, et al. .Robust automated
prediction of the revised Vienna Classificati
on in colonoscopy using deep learning: develop
pment and initial external validation. J Gastr
oenterol. 2022 Nov;57(11):879-889. の質的診断
モデルの薬事申請が承認された。本AIは欧州でのCmarkを先に取得し市販化されている。
○新たにNECと実臨床で有用となる高精細内視鏡画
像と切除後病理画像を用いた早期大腸がん最深部
の三次元構造推定AIの開発を進めており本プロジ
ェクトがAMEDに採択され3年目継続となった。ESD
症例の内視鏡画像、実体顕微鏡画像、組織像との対
比を自動的に行うAI softwareを開発し、さらに100
例のT1癌を学習し、大腸がん最深部の三次元構造
推定AIの開発は順調に進んでいる。
○人工知能によるコンピュータ検出支援を用いた大
腸内視鏡検査の大腸がん検診における有効性評
価:アジア多施設共同ランダム化比較研究
(Project CAD)をATLAS projectの支援のもとスタ

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