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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立がん研究センター
年度評価
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

を行い、悪性化を促進する
分子機序を明らかにする。
・独自に作製したIER5欠損マ
ウスを用いて、IER5-HSF1経
路とがん細胞のストレス抵
抗性獲得、がんの浸潤転移
との関連を解析し、新規の
がん治療法につながる研究
成果を得る。
・前年度に明らかにしたドラ
イバー遺伝子産物の異常な
細胞内局在について、その
分子メカニズムの解明と、
新規シグナル阻害戦術の基
盤的開発を試みる。併せて
いがん・肺扁平上皮がんの
解析も試みる。
・CMTM6の機能阻害法を確立す
る。細胞内の分子相互作用
領域のペプチドを用いた機
能阻害を検討する。
・miRNAの構造アイソフォーム
の発現優位性スコアを利用
した診断薬開発に関して、
企業と連携してキット化を
進める。臨床有用性試験に
向けた、基礎的データの取
得も並行して実施するとと
もに、治療応答性予測へと
応用が可能であるか検討す
る。
・がん細胞やその周囲の細胞
が分泌する小胞顆粒を対象
とした新規治療標的の同定
及びがん細胞と間質の細胞
間相互作用の解明を目指
す。
・がん免疫微小環境に存在す
る細胞群に対する免疫学的
解析とゲノム解析の統合的
解析プラットフォームをさ
らに発展させて、空間情報
を伴った解析方法を樹立す
る。これにより免疫抑制細
胞とエフェクター細胞の相
互作用に重要な因子を同定
し、それらを標的とする臨
床展開を進めるとともに、
新たな創薬シーズ開発に向
けた検討を継続する。

かとし、制御性T細胞標的治療の適応患者群を見
出した。
○ALK融合遺伝子陽性肺がんの微小環境において、
がん細胞とマクロファージや免疫抑制性細胞との
細胞間分子ネットワーク機序を解明し、同定した
標的に対する新たな免疫療法の基礎開発を進め
た。
○痛みの残存ががん病態に影響を及ぼすことを見出
した。また、知覚神経活動の人為的操作ががん細胞
の生存性に影響すること、ならびにその相互作用
機序の一部を見出した。知覚神経とがん細胞の相
互作用において、免疫細胞の介在も重要である可
能性を見出した。

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自己評価