資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (57 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立がん研究センター
年度評価
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標
項目別評価調書
1-2
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
用いた非臨床試験による
対象疾患の絞り込み及び
治験に付随したPDXモデ
ル の 作 成 と Co-clinical
study の支援を行う。
・病院でのがん免疫に関す
る臨床研究を加速するた
め、免疫ゲノム解析部門
を新たに開設し、腫瘍局
所における免疫担当細胞
のプロファイリング、お
よび治療に伴うその変化
について網羅的に解析可
能な体制を構築する。
・基盤的臨床開発研究コア
センター(FIOC)のコア・
ファシリティー機能を維
持・強化して、NCC全体に
対する基盤・開発研究支
援を継続し、国際競争力
の向上に寄与する。PDX、
細胞株を用いた開発研究
の支援を強化し、企業連
携を促進する。支援状況
及びその成果のモニタリ
ングを継続し、その結果
を基に支援メニューの最
適化と新規技術の導入を
目指す。
・支援技術として、高感度
質量分析装置を新たに導
入することで、がん特異
的タンパク異常を網羅的
に明らかにし、新規バイ
オマーカー同定を試み
る。また同じく質量分析
装置を用いた薬剤血中濃
度測定やバイオマーカー
解析に加えて、薬物イメ
ージング法を非臨床研
究・臨床研究に応用する。
・網羅的リン酸化酵素活性
の測定について、臨床検
体を用いた解析による治
療標的及びコンパニオン
診断薬の開発の可能性を
検討し、質量分析データ
との統合解析による新た
な実験プラットフォーム
○薬物イメージング手法を、アカデミア発のDDS製剤
の非臨床評価に応用し、機能評価法として有益で
あることを確認した。また、支援技術として、高感
度質量分析装置を新たに導入し、がん特異的タン
パク異常を網羅的に解析し、新規バイオマーカー
候補の同定に成功した。
○患者由来がんモデルを用い、薬効試験の結果とリ
ン酸化酵素の活性およびリン酸化タンパク質のデ
ータの統合解析を目指した研究を開始した。
○Pan-negative肺がん症例に関する、全ゲノム解析
データ・RNA-seq解析データ・ChIP-seq解析データ
を統合的に解析し、肺腺がんの新たな治療表標的
(HER2)を同定した。また、Pan-negative肺がん症
例のマルチオミックス解析を行うことで、肺腺が
んの分子メカニズムを解析するとともに、機械学
習を用いることでより精緻に患者を層別化できる
ことを示した。
○Human Proteome Organizationの年会に先だって開
催されたICPCの代表者会議において、日本の代表
として研究進捗状況を報告した。同会議において、
ICPC参加国メンバーと最新の技術について情報交
換を行った。
○バイオバンク事業の⼀環として、消化管における
臓器全てでバンキングが行える体制づくりを整備
し, 令和6年度は大腸癌の生検バンクの症例をさ
らに集積し令和6年度の腸内細菌の目標を250名
に設定し、令和5年度は323名から収集した。新た
に開始した回腸大腸生検バンキングは令和6年11
月5日時点で135名からサンプリングを行った。マ
イルストーンの2.4倍達成している。FAP患者にお
ける経時的腸内細菌叢の変化がMizutani S, Saito
Y et al. Gut. 2024, Online ahead of print.に
掲載された。また右と左側大腸での遺伝子発現が
異 な る こ と を Ikuta S, Saito Y et al. Mol
Cancer. 2024, 23: 249.に発表し、プレスリリー
スも行った。
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自己評価