資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (118 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立がん研究センター
年度評価
令 和 6年 度 計 画
主な評価指標
項目別評価調書
1-4
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
3.人材育成に関する事項
[教育研究事業]
人材育成は、センターが
医療政策を牽引する上で
特に重要なものであるこ
とから、センターが国内外
の有為な人材の育成拠点
となるよう、がんに関する
医療及び研究を推進する
にあたりリーダーとして
活躍できる人材の育成を
行うとともに、モデル的な
研修及び講習の実施及び
普及に努めること。
具体的には、高度な医療
技術を有する外国の医師
が、その技術を日本の医師
に対して教授するために
来日するケースや、海外の
トップクラスの研究者が、
日本の研究者と共同して
国際水準の臨床研究を実
施するために来日するケ
ースも想定されることか
ら、国内外の有為な人材の
育成拠点となるよう、セン
ターが担う疾患に対する
医療及び研究を推進する
にあたり、リーダーとして
活躍できる人材の育成を
継続して実施する。
また、企業との連携調整
や研究成果の活用促進等
に取り組むリサーチ・アド
ミニストレーターなど、臨
床と直結した研究の実施
に必要となる支援人材の
育成及び確保については、
JHのほか大学などアカデ
ミア機関や企業等とも連
携し取り組む。
高度かつ専門的な医療
技術に関する研修を実施
するなど、モデル的な研修
及び講習を実施し、普及に
努める。
なお、研修等について、
中長期計画等に適切な数
値目標を設定すること。
3.人材育成に関する事項
3.人材育成に関する事項
ア 有為な人材の育成拠点と
して、国内だけでなく海外か
らも医療従事者・研究者を受
け入れ、がん医療・研究を推
進するリーダーとして国内
外で活躍できる人材を継続
して育成・輩出していく。
ア 有為な人材の育成拠点
として、国内だけでなく海
外からも医療従事者・研究
者を受け入れ、がん医療・研
究を推進するリーダーとし
て国内外で活躍できる人材
を継続して育成・輩出して
いく。
・国内外からの医療従事者・
研究者を広く受け入れ、
充実した研鑽の場を提供
する。
・センターの人材育成の基
盤を更に充実させるた
め、人材育成管理事務局
の支援の下、センター各
部門の教育・研修機能を
強化する。
1) 国内外からの医療従事
者・研究者を広く受け入
れ、充実した研鑽の場を提
供する。
2) センターの人材育成の
基盤を更に充実させるた
め、人材育成管理事務局の
支援の下、センター各部門
の教育・研修機能を強化す
る。
<評価の視点>
○がんに関する医療
及び研究を推進する
にあたり国内外で活
躍できる人材、高度
かつ専門的ながん医
療に従事する人材、
がんの基礎研究、ト
ランスレーショナ
ル・リサーチ、臨床
研究に従事する医療
従事者・研究者等を
育成しているか。ま
た、国立高度専門医
療研究センター医療
研究連携推進本部の
ほか大学などアカデ
ミア機関や企業等と
も連携し、リサー
チ・アドミニストレ
ーターなど臨床と直
結した研究の実施に
必要となる支援人材
の育成及び確保に取
り組んでいるか。
自己評価
<評定>
ア 国内外の有為な人材の育成拠点となるよう、が 評定:A
んに対する医療及び研究を推進するにあたり、リ
ーダーとして国際的にも活躍できる人材を継続し <目標の内容>
て育成し、全国に輩出していく。
国内外の有為な人材の育成拠点となるよう、がんに
具体的な取り組みは、次のとおりである。
関する医療及び研究のリーダーとして活躍できる人
○がんに対する高度な医療及び研究のため、リーダ 材の育成を行うとともに、モデル的な研修及び講習の
ーとして国際的に活躍できる人材の育成を目指し 実施及び普及に努める。
、人材育成キャリアラダーを作成し、質の高いレジ
デント制度の構築及び連携大学院生・海外招聘講 <目標と実績の比較>
師の増加などの実績創出を目指している。
目標に対し、以下のとおり、がんに関する医療及び
○リーダーとして活躍する人材の供給状況として、 研究を推進する人材の育成において、大きな成果を挙
当センター職員の大学教授等就任者数は令和6年 げた。
度には10名輩出するとともに、主要がん学会にお
ける当センターでの在籍者(在籍経験者含む)の役 ・若手人材の育成について、がん医療を担う人材の育
員数の割合は令和6年度で20~52%を占めている 成として、レジデントについては、医師レジデント正
。
規コースやコメディカルのレジデントコース修了者
○当センターで医師レジデント制度が制定されてか 数が増加したほか、令和6年度からはレジデント制度
ら50年以上が経過し、当時の状況と様々な点で変 改革にも取り組んだ。また、若手の論文数や学位取得
わってきていることを踏まえ、レジデントの在り 者も増加していることに加え、若手のトップジャーナ
方の見直しも含めた検討を行うため、令和6年度 ルへの論文掲載も推進するなど、医師をはじめとする
から人材育成管理運営会議にレジデント経験者を 医療従事者の育成に大きく寄与した。
中心とした若手医師によるワーキンググループを
設置し、現場の意見をアンケートやヒアリングに ・国内外のリーダーとして活躍できる人材の育成と
より把握しながら、改善に向けた取り組みを行う して、当センター職員から大学教授・准教授(連携大
こととなった。
学院や客員は除く)へ排出している人数が増加傾向に
○令和6年度には、がん専門修練医25名、レジデント あるとともに、過去の在職者も含めて当センター職員
正規コース63名、レジデント短期コース11名、専攻 が主要がん学会の役員に就任している人数・割合も多
医35名、薬剤師レジデント10名、医学物理士レジデ いなど、国内外のがん医療・がん研究のリーダーとし
ント2名、診療放射線技師レジデント2名の合計 て活躍できる人材育成を着実に進めた。
148名が所定の研修を修了した。
○優秀なレジデント等を安定して育成するため、平 ・患者・市民参画、患者市民との共同における新たな
成22年度から連携大学院制度を開始し、連携協定 取組として、令和6年度は、がん患者・市民共創プラ
の連携大学院数が26施設、連携大学院在籍者数は ットフォーム「Fairy’s」で「わからないことは『わ
162名になった。
からない!』と言えるがん研究セミナー」を新たに5
○若手職員への海外研修、海外留学の機会の提供を、 回開催したほか、「希少がんグラント記念シンポジウ
令和6年度は13名行った。
ム」を患者会・支援団体と連携・協働して新規開催し、
○2021年に患者さん等からの寄付により創設した「 患者・家族、研究者や医療者関係者など 278 名が参加
希少がんグラント」の研究成果をより多くの方に した。
知っていただくことを目的に、
「希少がんグラント
記念シンポジウム」を患者会・支援団体と連携・協 ・全国の医療従事者を対象とした専門研修を推進し、
働して新規開催。研究者と患者会代表がペアを組 当センターでしか提供できない、がん相談支援センタ
んで研究成果を発表、研究者・患者との意見交換会 ー相談研修や、地域緩和ケア連携調整員研修、全国が
など、患者会の方々の様々なアイディアを取り入 ん検診研修等に対する受講者数が増加したほか、令和
れた新しい試みを企画・運営し、患者・家族、研究 6年度は新たに①子供がいる患者・家族への支援のた
者や医療者関係者など278名が参加した。
めの Advanced レベル緩和研修、②全国がんセンター
○JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)では臨床研究に 協議会の施設間人事交流、③全国医療者向けせん妄対
おける患者市民参画の推進を目的に「患者市民セ 応プログラム研修会の開催等に取り組んだ。
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