資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立がん研究センター
年度評価
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標
項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
法に関する研究
中長期目標に示された戦
略的研究・開発課題につい
て、次の具体的課題例を中
心として重点的に取り組
む。
ア COVID-19感染や加熱式
たばこなど時代に対応した
課題を検証可能な住民コホ
ート研究の基盤構築を行う
とともに、その基盤を活用
して、生活習慣、環境要因、
遺伝素因などの発がん要因
を究明し、予防法の開発に
資する。
に関する研究
ア COVID-19 感染や加熱式た
ばこなど時代に対応した課題
を検証可能な住民コホート研
究 の 基盤 構 築を 行う とと も
に、その基盤を活用して、生活
習慣、環境要因、遺伝素因など
の発がん要因を究明し、予防
法の開発に資する。
具体的な取り組みは、次の
とおりである
・多目的コホート研究で終了
した追跡情報の整理、繰り
返し調査の情報を活用した
新たな曝露指標により、比
較的頻度の低いがんも含
め、疾病予防に関して政策
につながるエビデンスの創
出に取り組むとともに、が
ん生存者の予後に関する研
究も推進する。
・次世代多目的コホート研究
において、サルコペニア項
目など新規項目を追加した
10年後調査、運動機能測定
調査を行い、断面的、縦断的
な解析を行う基盤構築を行
う。また、電子化医療情報を
含む追跡データの整理・構
築・活用の検討により、疾患
横断的研究を行える基盤構
築を行い、研究を推進する。
・30年追跡が終了した多目的
コホート研究を、試料も含
めてバイオバンク的利活⽤
へと発展するための検討に
取り組む。
・肺腺がんのリスクを規定す
る主な遺伝要因について、
ゲノム変化との関係から発
がんへの寄与を追求する。
・卵巣がん、乳がんにおける胚
細胞系列変異の生涯にわた
る発症リスクへの寄与度を
明らかにする。
○多目的コホート研究における追跡及び成果の公表
は順調に進捗し、がんのリスク・予防要因に関し
て、令和6年度は7編の原著論文を国際学術誌に
発表した。がん以外をアウトカムにした研究とし
て、死亡についての研究が1編、循環器疾患が3
編、糖尿病などその他疾患が3編、合計14の原著論
文を国際学術誌に発表した。
○比較的頻度の低いがんの報告として、欧米諸国と
比較してBMIが低い日本人においても、BMIが低く
ても高くても頭頚部がんのリスクが高くなり、特
にそのU字関連の傾向は非喫煙者で明確であるこ
とを報告した。
○大腸がん生存者における、がん罹患前と後の、コー
ヒー摂取量や甘味飲料の変化と、予後(全死亡・大
腸がん死亡)との関連解析を開始した。
○次世代多目的コホート研究の10年後調査(令和3
年~)は、令和6年12月末までに54,974件のアン
ケート収集、生体試料14,986件の収集が進んでい
る。令和8年まで各対象地域で行い、7~8万件
のデータ取得により、3回の繰り返しデータが利
用できる基盤が構築する予定である。また、運動
機能調査は4,748件(うち便収集は約2,500件)が行
われた。
○対象地域である7地域全てにおける46病院より退
院時病名を抽出し、DPC利用の26医療機関よりDPC
データを収集、さらに、全地域から国保レセプト
の収集を継続している。レセプト活用ワーキング
グループにより解析基盤の構築、整備し、本研究
では、NDBでは行えない研究結果を目指し、令和6
年度は、ベースラインにおけるソーシャルサポー
トの状況による、その後のウェルビーイングへの
影響を、がん・循環器疾患・うつ病の影響が媒介
するかについて、論文化し投稿中である。
○多目的コホート研究の更なる利活用を行うための
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自己評価