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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (104 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立がん研究センター
年度評価
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

項目別評価調書
1-3
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

・患者サポートセンターで、
がんの診断から、治療、経
過観察、治療完了後、治療
終了後や緩和ケアを中心
とした療養への移行に至
る全診療課程において、
統合ビューアーを活用し
た患者・家族支援ニーズ
に応じた支援を実践す
る。
・入退院支援の拡大により、
初回入院患者の入院前支
援の充実と、効果的な情
報共有により、退院支援
を強化する。
・初診時からの患者の意向
表明の機会を提供し、ア
ドバンスケアプランニン
グの支援を行う。
・各種患者教室を定期的に
開催し教育・啓蒙すると
ともに、初診の時から継
続 的に CNSが関 り治療の
説明や変更等の状況を予
測した早期介入を実施す
る。
・令和6年度の治療件数(化
学療法のみ)は、1日平均
治 療 件 数 202.9 件 ( 総 数
49,500件)を目標とする。
・医師、看護師、薬剤師、心
理師、栄養士、MSW等の多
職種間による連携により
患者の苦痛、疾患や治療
に伴う副作用・合併症及
び就労など社会的気がか
りなどに対して、迅速か
つ組織的に対応し、患者
の住み慣れた地域と連携
して支援する体制を提供
する。
・内科ミーティングを月1
回開催し治療関連死や重
篤なSAE・irAEなどについ
て情報を共有し対策を検
討する。

○統合ビューアーを活用して患者情報を把握する方
法を検討し、統合ビューアーのひな形が概ね完成し
た。今後は統合ビューアーから得た患者情報を円滑
に支援につなげられるように実装していく。
○治療前から患者個々のニーズに合った支援の充実
を図るため、外来、患者サポートセンターで入院前
支援を7,892件(全入院患者の47.6%)実施した。今
年度は初回入院患者の入院前支援を重点を置き、社
会的な情報を早期に多職種で共有し、退院支援の強
化に努めた。また、高齢者機能評価861件実施し、認
知機能低下がある患者を入院前から精神腫瘍科と
情報共有する体制を整備した。
○がん相談支援センターでは、「がん相談支援センタ
ー初回案内所」を設置し、初診患者全員に相談支援
センターのガイドブックを配布し、支援内容につい
てアナウンスを行った。同時に、アドバンスケアプ
ランニングの取り組みとして、当院の意向表明ツー
ルである「私について」を配布した。これにより、
初診時直後に自ら相談に来る患者の増加がみられ、
特に治療開始前からの就労支援に大きな効果があ
った。また、「私について」も多職種間で活用する
ことができ、患者・家族の意思決定支援に反映でき
るようになった。
○各種患者教室をオンラインにて行った。また、がん
看護専⾨看護師・抗がん静脈注射院内認定看護師を
病棟及び通院治療センターに、薬物療法認定薬剤師
を外来に配置し、専門的な患者指導が実施できるよ
うにした。令和6年度は1日平均治療件数195.2件
(総数47,435件)であった。
○医師、看護師、薬剤師、栄養管理士やMSW等の多職種
間協働し患者を支援するチーム医療、患者教室、外
来化学療法ホットライン・外来化学療法における個
別面談、治療説明・副作用セルフケア支援、就労支
援・在宅環境整備、服薬指導、治験の実施、栄養相
談などを安全で効果的ながん薬物療法を患者に提
供するために整備した。
○治療開始前から多職種による横断的で組織的なサ
ポート体制を確立し、患者の副作用・合併症さらに
は社会面で安心できる治療の提供に努めた。
○初診時に必ずがん相談支援センターを案内する取
り組みで、患者の検査・治療前の不安軽減に努め、
様々な患者の支援ニーズに対して対応した。
○進行がん症例や高齢で脆弱な症例における在宅療
養や緩和ケア対応等の環境調整において多職種と
連携し、オンラインカンファレンスを活用し地域の
支援者との連携の充実を図った。
○地域の医療・福祉・行政・介護関係者を対象に、独
居高齢者や身寄りなし等の脆弱ながん患者に対す
る支援について法律家、行政と学習する機会とし
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自己評価