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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立がん研究センター
年度評価
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

トア)を用いて、腫瘍不均一
性と微小環境の網羅的解明
を行い、同定された病態を
利用した治療戦略を検討す
る。
・希少がんやAYA世代のがんに
おいて、R-loop制御に関わ
る分子機構の意義を臨床検
体で検証する。
・小児がん、AYA世代がん、希
少がんにおける欠損型遺伝
子異常に基づいた合成致死
標的の同定に基づいた機能
的メカニズムの解明を行
い、がんの本態解明を目指
す。
・小児がんの大規模な全ゲノ
ム解析等により、小児がん
の病態及び発症機序の解
明、治療標的同定を目指す。
・希少がんである神経内分泌
腫瘍(膵・下垂体・甲状腺)
における遺伝子異常・遺伝
子発現・代謝特性と、予後・
治療応答性の関連解析を進
め、新規のがん治療法・診断
法の開発につなげる。
・神経内分泌腫瘍のモデルマ
ウスの解析を進め、神経内
分泌腫瘍の特性を解明し、
新規のがん治療法・診断法
の開発につなげる。
・研究所との共同研究にて手
術検体から患者由来「希少
がん」モデルの樹立を行う。
希少がんの分子背景を考慮
した効率のよい樹立法を開
発しつつ、樹立したモデル
を用いて既存抗がん剤の感
受性試験を行い、プロテオ
ゲノミクス等の手法を用い
てバイオマーカーの開発を
行う。樹立したモデルを研
究者・企業に提供する。
オ メディカルAIを含めた
先端的生命科学及び異分野
との融合等により導入され
た新しい概念や技術をがん
の予防、診断、治療へ応用す

○Wilms腫瘍約400例の全ゲノム解析により新規ドラ
イバー遺伝子・パスウェイを同定した。また、欧
米と日本人において頻度の異なるドライバー遺伝
子変異を複数同定した。
○希少がんである神経内分泌腫瘍(膵・下垂体・甲
状腺)における遺伝子異常・遺伝子発現・代謝特
性と、予後・治療応答性の関連解析を進め、血糖
値が神経内分泌腫瘍の発症や進展に関わることを
示した。
○神経内分泌腫瘍のモデルマウスを用い、神経内分
泌腫瘍の転移モデルの作製を進めた。
○Reprimoタンパク質が細胞外から細胞死を誘導す
る新規経路を発見し、副作用の少ない新薬開発に
つながる成果を得た。
○研究所との共同研究にて肉腫症例の手術検体から
患者由来「希少がん」モデルとして細胞株とオル
ガノイドの樹立を継続した。さらに、その樹立し
た約90種類の細胞株と元腫瘍組織を用いて、元腫
瘍の臨床データ、抗がん剤の感受性データ、そし
て多層オミクスデータの統合解析に着手した。細
胞株・オルガノイドを中心として抗がん剤の感受
性試験に最適な培養法や培養環境の違いを検討し
た。

オ メディカルAI を含めた先
端的生命科学及び異分野との
融合等により導入された新し
い概念や技術をがんの予防、
診断、治療へ応用するための
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自己評価