資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立がん研究センター
年度評価
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標
項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
・難治がん微小環境において、
CAFや血管内皮細胞と免疫
細胞間相互作用の分子ネッ
トワーク機序を解明し、同
定された標的に対する新た
な治療法の基礎開発を進め
る。
・がんに随伴する痛みやスト
レス、睡眠障害、基礎疾患な
どががん病態に及ぼす影響
を横断的に解析し、がん-神
経-免疫ネットワークを基
軸とする病態基盤を明らか
にして、新規がん支持療法
の概念確立と治療法開発に
取り組む。
ウ 全ゲノム解析を含む先
端的解析技術の開発と、そ
れらを駆使した遺伝性腫瘍
や難治がん・希少がんなど
の解析データに臨床情報を
組み入れた統合データベー
スを基盤として、ゲノム情
報等に基づく個別化予防・
治療法の開発に資する研究
を推進する。
ウ 全ゲノム解析を含む先端
的解析技術の開発と、それら
を駆使した遺伝性腫瘍や難治
がん・希少がんなどの解析デ
ータに臨床情報を組み入れた
統合データベースを基盤とし
て、ゲノム情報等に基づく個
別化予防・治療法の開発に資
する研究を推進する。
具体的な取り組みは、次の
とおりである。
・ロングリードシークエンス
データから発がんに関連す
る種々のゲノム変異を⾼精
度に同定する解析基盤の整
備を進める。
・膵がん・胆道がん・スキルス
胃がん等の難治がんや希少
がんについて大規模な全ゲ
ノム解析と臨床情報収集を
進め、予防や治療法開発に
よる個別化医療を推進す
る。
・卵巣・乳・肺がん等の発症リ
スクを規定する生殖細胞系
列変異を同定し、どのよう
な体細胞変異を新たに獲得
して発がんに至るかを解明
する。
・膀胱がんのゲノム・トランス
クリプトーム・腫瘍免疫微
小環境の統合的プラットフ
ォームを用いて、予後や免
○ロングリードシークエンスデータからT2Tでゲノ
ムアセンブリを行い、その上でゲノムシークエン
ス解析をする情報基盤を構築し、難読領域におけ
る変異の検出を可能とした。また、パンゲノムデ
ータを用いて、セントロメアにおける構造異常を
解析するアルゴリズム・ソフトウェアを開発し
た。
○日本人胆道がんを対象とした大規模シークエンス
解析から同定したFGFR2融合遺伝子を標的とした
胆道がんの治療薬を国内製薬会社と共同開発し、
同薬剤は令和6年9月に胆道がんに対する新薬と
して承認された。
○卵巣がん患者の10%程度が相同組み換え修復遺伝
子の生殖細胞系列変異陽性であり、病期の進行と
関連することを明らかにした。
○膀胱がんにおける免疫チェックポイント阻害剤や
BCG治療の奏効率を予測するバイオマーカーを同
定した。
○免疫チェックポイント阻害剤投与後の
Hyperprogressive disease の 発 症 機序 を 解明し
た。
11 / 157
自己評価