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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立がん研究センター
年度評価
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標

項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等

・メタゲノム解析及びポスト
メタゲノム解析から同定さ
れたがんに対する免疫応答
を向上させる細菌群がどの
様に遠隔の免疫応答を調節
するかを解明する。腸内細
菌叢による免疫調節機構の
根幹を明らかにし、腸内細
菌叢を用いたがん治療法の
臨床展開を加速する。

イ ゲノム・バイオマーカー
情報や腫瘍の分子情報を活
用した精度の高い分子疫学
コホート研究による因果関
係評価と個別化予防に資す
るエビデンスの創出を推進
する。

イ ゲノム・バイオマーカー情
報や腫瘍の分子情報を活用し
た精度の高い分子疫学コホー
ト研究による因果関係評価と
個別化予防に資するエビデン
スの創出を推進する。
具体的な取り組みは、次の
とおりである。
・多目的コホート研究におけ
るがん罹患前の血液バイオ
マーカー情報などを活用し
て、個人の発がんリスクの
検証と層別化・個別化に資
するエビデンスの構築に取
り組む。
・多目的コホート研究におけ
るオミックス解析から得ら
れたゲノム情報などをもと
に、大規模分子疫学研究の
共同研究基盤であるJ-CGE
を活用した分子疫学に取り
組む。
・多目的コホート研究におい
て腫瘍組織由来の分子情報
を用いたサブタイプ別のリ
スク因子の検討に取り組
む。
・次世代多目的コホート研究
のがん症例を対象とした全
ゲノム解析を継続するとと
もに、観察された変異とが
んとの関連を疫学的に検証

ワーキンググループでの検討を開始し、法的課題
については弁護士意見を収集し、個人情報保護の
観点から、法的・倫理的課題を明確にし、外部から
の研究提案についての審議会の設置を含めた、公
開説明文書の作成を行った。
○全ゲノム解析結果に基づき、受動喫煙が肺がんの
遺伝子変異を誘発することを証明した。
○卵巣がん、乳がんにおける胚細胞系列変異の生涯
にわたる発症リスクへの寄与度の算出を、引き続
き進めた。
○メタゲノム解析及びポストメタゲノム解析から同
定されたがんに対する免疫応答を向上させる細菌
群の解析により、特定の腸内細菌が腸管に存在す
る抗原提示細胞の一部を活性化することで抗腫瘍
免疫に関わることを解明した。また、抗腫瘍免疫
応答を活性化させる新種の細菌を発見し、臨床応
用へと展開した。

○多目的コホート研究におけるがん罹患前の血液バ
イオマーカー情報を利活用する研究として、肥満
と大腸がんとの関連を媒介する要因を探索し、脂
肪細胞由来ホルモンであるレプチンやアディポネ
クチンの重要性を明らかにし、国際学術誌に発表
した。また、分枝鎖アミノ酸濃度と大腸がんとの関
連を研究し、研究開始から診断された期間が6年未
満の症例とその対照例を除いた解析で大腸がん罹
患リスクの有意な低下が見られたことを国際学術
誌に発表した。
○大規模分子疫学研究の共同研究基盤であるJ-CGE
を活用した研究として、慢性腎疾患をアウトカム
としたゲノムワイド関連解析研究(GWAS)を行い、
新規に関連する遺伝子CD36を同定し、国際学術誌
に発表した。
○肺腺がんの国際コンソーシアム研究で得られた成
果を1編、乳がんの国際コンソーシアム研究で得
られた成果を1編、大腸がんの国際コンソーシア
ム研究で得られた成果を1編、国際学術誌に共同
発表した。
○多目的コホート研究において腫瘍組織の分子情報
に基づき大腸がんをサブタイプ別に分類しリスク
因子を検討する研究として、ビタミンD摂取量との
関連を大腸がんのビタミンD受容体発現量ごとに
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自己評価