資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59553.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第40回 8/7)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立がん研究センター
年度評価
令 和 6 年 度 計 画
主な評価指標
項目別評価調書
1-1
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
ウ 日本発のコンパニオン
診断薬を含むがん診断薬
や、がん診断薬の臨床性能
試験、分子標的治療薬をは
じめとした個別化治療に資
する治療薬の実用化をめざ
した開発試験を推進する。
ウ 日本発のコンパニオン診
断薬を含むがん診断薬や、が
ん診断薬の臨床性能試験、分
⼦標的治療薬をはじめとした
個別化治療に資する治療薬の
実用化をめざした開発試験を
推進する。
具体的な取り組みは、次の
とおりである。
・ゲノム医療の開発・実装を推
進するため、保険収載され
た「NCCオンコパネル」の遺
伝子変異検出アルゴリズム
の改良を行って、検査時の
さらなる検出力・特異度向
上を目指す。「NCCオンコパ
ネル」のアカデミア主導で
の改良・一部変更申請を行
う。
・遺伝子パネル検査の技術を
利用したより網羅的な解析
を可能とするゲノム解析技
術について、遺伝子変異検
出及びレポート作成ソフト
ウエアを改良する。
・京都大学、九州大学、名古屋
医療センター、岡山大学、筑
波大学とともに、造血器腫
瘍を対象とした遺伝子解析
パネル検査の開発を進め、
前向き・後ろ向き臨床試験
により検証し、薬事申請を
目指す。
・全固形がんに拡大した
SCRUM-Japan プ ラ ッ ト フ ォ
ームによるマルチオミック
スにより同定された分子異
常を標的とした臓器横断的
医師主導治験を引き続き実
施するとともに、バンキン
グされた検体を活用した体
外診断薬の開発も推進す
る。
・SCRUM-Japanでのスクリー
ニングに組織解析・リキッ
ドバイオプシーによる全エ
キソーム・トランスクリプ
トーム解析・Spatial
transcriptome, マイクロ
バイオーム、プロテオミク
○「NCCオンコパネル」の全エクソン検査やFDA承認
検査との一致性を検討し、腫瘍変異負荷算出の正
確性を示した。また、フィルターの改良を行い、
さらなる精度向上を実現した。
○遺伝子パネル検査の技術を利用したより網羅的な
解析を可能とするゲノム解析技術について、相同
組み換え修復欠損表現型の評価系の確立を行っ
た。また、HRD検出のパイプラインへの組込み、
FFPEサンプルを用いたパラメータ調整及びフィル
ターの改良などを実施し、新規検出及び精度向上
を実現した。
○令和6年9月に造血器腫瘍を対象とした遺伝子解
析パネル検査として大塚製薬株式会社と共同開発
したヘムサイトが薬事承認された。令和7年度よ
り実際に造血器腫瘍患者においてゲノム診療が開
始される予定である。
○SCRUM-Japan プラットフォームの切除不能全固形
がん・切除可能全固形がん・血液がんへの拡張が
完了した。同⼀遺伝⼦異常を標的とした臓器横断的
医師主導治験を継続的に実施し、令和6年度は新た
に2試験で登録を完了した。また、令和5年度より
準備を開始していた1試験について調整に時間を要
したものの令和6年度で準備をほぼ完了し、令和7
年度に開始が見込まれている。さらに、令和6年度
より新たに1試験の準備を開始し、こちらも令和7
年度の開始が見込まれている。
○SCRUM-Japan でのスクリーニングに組織解析・リ
キッドバイオプシーによる全エキソーム・トラン
スクリプトーム解析・Spatial transcriptome,
マイクロバイオーム、プロテオミクス、digital
pathology, radiomicsを活用した、個別化治療に
向けたマルチオミックス解析プラットフォームと
してMONSTAR-SCREEN-3を開始した。令和6年度に
切除不能全固形がん・切除可能全固形がん・血液
がんの全コホートの登録が開始しており、令和7
年3月時点で目標としていた503症例が登録され
ている。
○リキッドバイオプシーによる微小残存腫瘍(MRD)
検出モニタリングなどを基盤としたCIRCULATEJapan(令和6年度登録完遂) の追跡調査及び結
果公表を実施した。引き続き、大腸がんにおける
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自己評価