第２部

各対策項目の考え方及び取組

第３章

サーベイランス

第１節

準備期

国その他の専門機関が実施する研修等に派遣して専門性の向上を図る。また、保
健所等の職員を対象にした研修や、アジア各都市との感染症対策従事者のネット
ワークづくりを通じて人材を育成する。
さらに、育成した人材を積極的に研修会の講師として活用するなど、その成果
を感染症対策に携わる各機関で共有していく。【保健医療局】
1-4 ＤＸの推進
①

保健所は、新型コロナ対応での取組実績を参考に、新型インフルエンザ等
の発生等を見据えながら、デジタル技術の活用など、更なる業務の効率化に
取り組む。また、各保健所におけるデジタル化の好事例を相互に共有するな
ど、都全体としての保健所業務のＤＸを推進していく。【保健医療局】

②

都及び保健所設置区市は、東京都医師会等の協力を得ながら、医療機関に
保健所への感染症の届出の重要性を周知し、感染症の診断を行った医師が速
やかに届け出るよう周知徹底を図る。
さらに、新型インフルエンザ等の発生に備え、感染症法の改正により電磁
的方法による発生届の提出について、感染症指定医療機関の医師については
義務化され、その他の医師については努力義務化されたことを踏まえ、保健
所及び関係機関と協力し、医療機関への働き掛けを行っていく。【保健医療
局】

③

都は、発生動向調査や積極的疫学調査における検査・分析結果等を速やか
に取得し共有することで、感染拡大防止に向けて迅速な初動対応につなげる
とともに、各機関で個別に把握している感染症固有の情報や海外の最新の知
見などを共有することで、効果的かつ適切な感染症対策につなげるため、感
染症健康危機管理情報ネットワークシステム（K-net）等の改修を行う。
【保健医療局】

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