東京都新型インフルエンザ等対策行動計画 令和7(2025)年5月16日 (48 ページ)
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公開元URL | https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/000/367/202505_honsatu.pdf |
出典情報 | 東京都新型インフルエンザ等対策行動計画の改定について(5/16)《東京都》 |
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各対策項目の考え方及び取組
第3章
第1節
第3章
サーベイランス
第1節
準備期
サーベイランス
準備期
<目的>
本章でいう「サーベイランス」とは、感染症の予防と対策に迅速に還元するた
め、新型インフルエンザ等の発生時に患者の発生動向や海外からの病原体の流入
等を体系的かつ統一的な手法で、持続的かつ重層的に収集・分析を行う取組等を
いう。
新型インフルエンザ等への対策を適時適切に実施するためには、国が海外での
新型インフルエンザ等の発生の迅速な察知、発生状況やウイルスの特徴等につい
ての速やかな情報収集・情報分析を行う一方で、都においては地域における発生
状況の迅速な把握や必要な対策を実施した上で、その結果を評価することが大切
である。そのためには、平時からサーベイランス体制を確立し、情報を速やかに
収集・分析することが重要である。
このため、平時からサーベイランスシステムやあらゆる情報源の活用により、
感染症の異常な発生を早期に探知するとともに、都内の新型インフルエンザ等の
発生状況、患者の発生動向の推移、感染症の特徴や病原体の性状(病原性、感染
性、薬剤感受性等)、臨床像等の情報を収集する。これらの情報を踏まえ、リス
ク評価や感染症危機管理上の意思決定につなげる。
1-1 実施体制
①
国は、平時から感染症の発生動向等を都道府県等が把握できるよう、指定届
出機関75からの患者報告や、JIHSや地方衛生研究所等からの病原体の検出
状況やゲノム情報等の報告がなされる体制を整備する。また、国は、JIHS
と連携し、国内における新型インフルエンザ等の発生等を早期に探知すること
を目的に、海外における感染症の発生動向等に関する情報を集約・分析する。
②
都は、感染症サーベイランスシステム、感染症健康危機管理情報ネットワー
クシステム(K-net)76 等を活用し、迅速かつ的確な情報収集・分析を行い、
都、保健所、東京都健康安全研究センター、医療機関における緊密な情報連携
75
感染症法第 14 条第1項の規定に基づき都道府県知事から指定を受けた病院又は診療所であり、五類感染症の
うち厚生労働省令で定めるもの又は二類感染症、三類感染症、四類感染症若しくは五類感染症の疑似症のうち
厚生労働省令で定めるものの発生の状況の届出を担当する機関
76
感染症指定医療機関、都区保健所等の感染症対策に携わる諸機関等において、感染症に係る情報収集・分析
機能の強化及び一類感染症等の発生時における迅速・的確な対応を確保するため、各機関間を結ぶ情報ネット
ワークシステム
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