第２部

⑤

各対策項目の考え方及び取組

第１１章

保健

第１節

準備期

都及び保健所設置区市は、保健所や東京都健康安全研究センター等に加え、
本庁においても速やかに感染症有事体制に移行するため、感染症危機管理部局
に限らない全庁的な研修・訓練を実施することで、感染症危機への対応能力の
向上を図る。【総務局、保健医療局、関係局】

⑥

都は、平時から、都内各保健所及び一般市町村の職員を対象として、積極的
疫学調査その他の感染症対策業務に関する知識の習得や対応能力の向上を図る
ため、東京都健康安全研究センターで実施する実地疫学調査研修の内容を充実

させ、都内全体における感染症発生時の対応力向上を図る。【保健医療局】
⑦ 保健所は、大規模な集団発生事例が発生した場合などに備え、各保健所に実
地疫学調査研修修了者が配置されるように研修受講体制を組むとともに、他保
健所と対応の手法を共有化するなど日頃からのネットワークを構築する。【保
健医療局】
⑧ 都は、保健所等の感染症対策従事職員や感染症指定医療機関の医師等を対象
として、アジア各都市との感染症対策従事者のネットワークづくりを通じ海外
の専門機関における短期派遣研修等を実施するなど、人材育成を進めていく。
【保健医療局】
【新型コロナ対応での具体例】
都は、以下の手法で研修等を実施し、地域の関係機関における感染症対応能力
向上を支援した。
◼

保健所等で疫学調査に従事する職員などを対象に、新型コロナウイルス感染
症の現状分析と次の波に備えた対応について、疫学・公衆衛生学の専門家を
講師とした勉強会をオンライン方式で開催

1-3-2

多様な関係機関との連携体制の構築

①

都及び保健所設置区市は、新型インフルエンザ等の発生に備え、東京都感染
症対策連携協議会等を活用し、平時から保健所や東京都健康安全研究センター
等のみならず、管内の一般市町村、消防機関等の関係機関、専門職能団体等と
意見交換や必要な調整等を通じ、連携を強化する。【保健医療局、関係局】

②

都及び保健所設置区市は、入院調整の方法や医療人材の確保、保健所体制、
検査体制や検査実施の方針、情報共有の在り方、感染症患者等の移送、他の疾
患等の傷病者の救急搬送等について東京都感染症対策連携協議会等において協
議し、その結果を踏まえ、必要に応じ予防計画を策定・変更する。
なお、予防計画を策定・変更する際には、都が作成する行動計画や区市町村

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