【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (76 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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ァージの治療効果を評価可能な評価系を構築した。さらに、蛍光タンパク遺伝子搭載フ
ァージの構築や組織透明化技術を用いた CUBIC-Infection 系を構築した。CRISPR/Cas9
( clustered regularly interspaced short palindromic repeats/CRISPR-associated
protein 9) を用いた高効率なファージ相同組換え法を構築し、カプシド遺伝子の簡便な
作製法を開発した。
【成果の活用】企業と共同研究開発契約を締結し、共同開発を開始した。
2 令和7年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】診療体制の確保、臨床研究の推進に資する研究
【概要】新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、今後新たに発生する新興・再興感
染症に対し、迅速な診療体制の確保、臨床研究を実施する体制構築を行う必要がある。
そのため、厚生労働省において実施される感染症臨床研究ネットワークを活用して、
感染症指定医療機関等から成る感染症臨床研究ネットワークを用いた新興・再興感染
症の病態や臨床像の解明、検査方法や治療薬等の研究開発を推進する。治療薬に関し
てはドラッグラグ・ロスの解消に資する国内未承認薬の研究開発についても推進する
必要があるため増額を要求する。
【成果の活用】新興・再興感染症発生時における迅速な診療体制の確保、必要な臨床研
究を迅速に開始できる体制の構築に繋がることが期待される。
【課題名】総合的な公衆衛生対策に関する研究
【概要】下水処理場で採取される下水検体等を活用した病原体のサーベイランスについ
ては、臨床検体に頼ることなく、新型コロナウイルス感染症等の感染症の流行状況の規
模やトレンドを知ることができる手法となり得ることが指摘されている。また、海外か
ら流入する病原体については、空港の下水を用いた分析も行われつつある。今後流行す
る可能性のある感染症による公衆衛生上の危機に対抗するために、平時から、入国地点
での監視体制を含めた非患者検体を用いたサーベイランス手法の開発と収集した検体
からの病原体の分離手法やその利活用について調査研究を推進することは重要である。
上記のサーベイランス手法の開発や病原体の分離・利活用を含めた体制構築等の公衆衛
生対策に資する課題の採択数を増加する必要があるために増額を要求する。
【成果の活用】様々な病原体に対するサーベイランス手法の開発、空港等の関係機関と
の連携体制の構築に繋がることが期待される。
【課題名】アジア各国をはじめとした国際ネットワーク構築に資する研究
【概要】本邦と地理的に近接し交流も多いアジア地域における感染症の実態把握・流行
制御を推進することは、本邦の感染症対策の観点で極めて重要であることに加え、ア
ジアの感染症制御に先導的役割を担う本邦の国際貢献の観点からも重要である。アジ
アのネットワーク地域を拡大して、多種多様な感染症の動向把握・流行制御に貢献す
るとともに新たな感染症アウトブレークへの対応を可能とする先進的ネットワーク
体制構築を推進する。
【成果の活用】アジアのネットワーク対象地域において、各種感染症の診断・検査技術
の強化に基づく動向把握が進むとともに、病原体分離や病原体のゲノム・病原性・薬
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