【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (129 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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【課題名】遺伝子改変 T 細胞治療を中心とした細胞療法後の長期寛解を目指した幹細胞
移植治療の最適化を目指す研究
【概要】造血器腫瘍に対する細胞治療の件数が増えつつある中、治療成績の向上のため、
造血幹細胞移植との住み分けや効果的な移植のタイミングについて明らかにする。
【成果の活用】細胞治療の効果予測や造血幹細胞移植適応・タイミング決定のためのバ
イオマーカー等が確立し、臨床に還元することで、治療成績が向上することが期待さ
れる。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
〈臓器・組織移植分野〉
【課題名1】新規臓器移植後管理戦略の開発に資する研究
【概要】医療技術の進歩や創薬により臓器移植における生存率や臓器生着率の改善がみ
られている一方で、未だに急性・慢性拒絶反応や薬剤による臓器障害、服薬遵守(服
薬コンプライアンス)等の免疫抑制剤に係る課題の解決には至っていない。本研究で
は、これまでの臓器移植医療とは異なる革新的な戦略に資する開発に寄与する研究を
行う。
【成果の活用】本研究により開発された成果が実用可能となることで、ドナー不足の解
消や、臓器移植の成績向上とともに、移植後合併症等にかかる医療費の削減が期待さ
れる。
【課題名2】臓器移植におけるリレーショナルデータベース基盤の構築とその利用によ
る開発に向けた研究
【概要】ドナー・レシピエントや移植待機患者に関する臨床情報等の登録データと、各
患者から採取・保存された試料を用いて集積された遺伝子情報等のバイオデータを効
果的かつ効率的に連携し、臓器移植におけるリレーショナルデータベース基盤の構築
を実現するための具体的な設計立案を目指して、令和6年度には「臓器移植データベ
ース基盤構築に向けたパイロット研究」を実施しているところであるが、本研究では、
この研究の成果を元に、リレーショナルデータベース基盤を構築するとともに、本基
盤を用いた創薬等を行う。
【成果の活用】本研究により開発された悉皆的なデータベースが Real World Data とし
て利用可能となることで、レシピエントの選択に係る基準等の変更に寄与するととも
に、臓器移植に係る医薬品開発のコスト低減及びその効率性向上に寄与することが期
待される。
〈造血幹細胞移植分野〉
【課題名】造血幹細胞移植後の移植関連合併症や長期改善のための研究
【概要】免疫抑制剤や移植方法の確立などの医療技術の進歩により、造血幹細胞移植後
の生存率は大幅に改善しているものの、移植片対宿主病等の移植関連合併症や晩期合
併症は未だに課題である。本課題では、これらの移植関連合併症の新規バイオマーカ
ー等の確立等を行い、また、これまでの研究報告について多角的な検証を行う。
【成果の活用】上記移植関連合併症の新規バイオマーカー等の確立のみならず、これま
で報告のあるものについても多角的な検証を、国をあげて行うことで、学術的のみな
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