【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (156 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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使用実態の全体・詳細及び処方にあたって診断・対象となった病態や症状等の体系整
理はされていない。また、東洋医学特有の理論体系が活用されておらず、これまでの
研究等でも十分に客観化されていないのが現状である。本研究では、漢方の処方実態
など統合医療の臨床における領域横断的な使用実態や体系整理に向けた研究の推進、
さらに東洋医学特有の理論体系である「証」を活用した臨床研究を推進する。
【成果の活用】領域を横断した使用実態の把握や東洋医学特有の理論体系の整理によ
り、漢方専門科に限らず、幅広い診療科で適正な診断や理論体系に沿った臨床応用が
期待できる。
【課題名】医療の質及び患者の QOL の向上に向けた多職種協働による「統合医療」の推
進に関する研究
【概要】統合医療の推進にあたっては、統合医療を取り巻く社会的基盤の充実が重要で
あり、多職種協働によるチーム医療・タスクシェア、及び統合医療や研究開発を担う
人材育成が重要となる。本研究では、漢方や鍼灸等の統合医療に関して、適正かつ体
系的な情報把握や実践的かつ十分な学びの機会が得られることによって、漢方等を処
方する医師や統合医療を受ける患者を取り巻く医療関係職種が十分な知識・理解のも
とに対応・支援できるよう、データ基盤の整備・構築、漢方等の専門医ではない医師
による適正かつ安全な処方・使用のためのアルゴリズム作成やガイドラインへの収
載、さらには実践的な教育プログラムの開発などに向けた研究を推進する。
【成果の活用】統合医療に関わる医療関係の各職種が、十分な知識・理解のもとに患者
の QOL を向上させる統合医療チームを構築し、対応・支援が可能となることが期待さ
れる。
Ⅱ
参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【成長戦略等のフォローアップ】(令和5年6月 16 日閣議決定)
・ 「漢方について、生薬の国内生産を支援するとともに、国内産業の競争力強化に資
する国際標準化を着実に進める。」
【経済財政運営と改革の基本方針 2024】(令和6年6月 21 日閣議決定)
・ 「新型コロナウイルス感染症のり患後症状やワクチンの副反応についての実態把握
に資する調査・研究等を進める。」
【統合イノベーション戦略 2024】(令和6年6月4日閣議決定)
・「日本が世界に先駆けて少子・超高齢社会を迎える中、高齢者を始めあらゆる年代
が健康な社会(幸齢社会)を実現していくため、ライフコースに着目した研究開発
を総合的に推進する。」
【健康・医療戦略(第2期)】(令和2年3月 27 日閣議決定、令和3年4月9日一部変
更)
・「基礎から臨床研究及び治験の各フェーズ、様々なモダリティ等や疾患領域、さらに
はそれらの横断領域等の研究の担い手となる優れた研究者を、若手や女性を含めて育
成・確保する。」
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