【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (154 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
法の実用化を推進するための基礎資料を得る。
【期待されるアウトプット】(※)
<KPI>
・非臨床 POC の取得件数 3件
・臨床 POC の取得件数 2件
・研究成果の科学誌(IF5未満等の他の科学誌)への論文掲載状況(管理目標)
【期待されるアウトカム】(※)
質の高い臨床研究論文※の発表や診療ガイドライン等への収載、情報サイトにおける
科学的根拠資料(学術論文やガイドライン、提言等)の公表、利活用可能なデータの公
開・展開、既存のデータベースの活用やシステム連携による基盤整備、または「統合医
療特有の理論体系の整備」など基盤整備に資する提案。
※質の高い臨床研究論文とは、査読のある学術雑誌に掲載され、かつ米国国立医学図書館が提供する医学・生物学分野の学術文
献データベースに掲載される学術論文を指す。
<KPI>
・臨床的に実用可能なバイオマーカー等の開発件数
5件
(※)医療分野研究開発推進計画(令和2年3月 27 日決定、令和3年4月6日一部変更)を元に記載。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】慢性腎臓病患者に対する酒粕を用いた食事療法による血中の尿毒症物質の減
少効果を明らかとする臨床研究: パイロットランダム化比較試験(令和4~6年度)
【概要】酒粕は電解質異常などの問題を生じる可能性が低く、慢性腎臓病(CKD)患者へ
のプロ・プレバイオティクスとして好ましい特長を有している。本研究では、CKD 患
者に対して酒粕を用いた食事療法による血中の尿毒症物質の減少効果を検証した。
【成果の活用】酒粕摂取による腸内の代謝産物の変化による腎保護効果に加え、酒粕に
含まれる D-セリンの摂取による腎保護効果を仮説とした、新しい機序の CKD 食事療
法の開発が期待される。
【課題名】全身倦怠感のある Long COVID 患者に対する補中益気湯の有効性検証のラン
ダム化研究のプロトコール作成(令和5年度)
【概要】Long COVID の全身倦怠感に対する有効性を証明した介入は未だ開発されてい
ない。本研究では、補中益気湯の有効性を検証するエビデンスレベルの高い臨床研究
プロトコールを作成するとともに、臨床研究における患者来院負担を軽減するため分
散化臨床試験(DCT)体制の整備と、Long COVID の全身倦怠感を妥当性・信頼性をも
って評価する指標 Fatigue Assessment Scale(FAS)の開発を行った。
【成果の活用】完成したプロトコールを活用した臨床研究を令和6年度から実施し、補
中益気湯の有効性を検証する。当該臨床試験以外においても、整備した DCT 体制及び
FAS を使用することができ、統合医療の新た科学的知見の創出及び安全性・有効性等
の科学的根拠の収集を促進する。
【課題名】経皮的耳介迷走神経刺激の簡便で客観的な評価手法の開発(令和4年度)
【概要】耳つぼの中でも特に迷走神経支配領域に焦点を当てた手法である経皮的耳介迷
走神経刺激(taVNS)について、海外でも萌芽的な段階にあるが臨床応用が着実に進み
つつある中で、簡便で客観的な評価法が無く臨床研究が進みにくいという統合医療に
共通の課題があった。本研究では、taVNS の評価法として心拍変動及び MRI 撮像によ
150