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【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (158 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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プロジェクト(PJ)名

研究事業名
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名

ゲノム・データ基盤 PJ

医工連携・人工知能実装研究事業
大臣官房厚生科学課
ゲノム・データ基盤事業部 健康・医療データ研究開発課
老健局認知症施策推進室、社会・援護局障害保健福祉部精神・障害
保健課、医政局医事課、医政局総務課

当初予算額(千円)


令和4年度
598,983

令和5年度
591,537

令和6年度
610,217

実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
AI の活用が期待される健康・医療分野において、膨大なデータを収集・解析し、個々
に最適な健康管理・診療・ケアを実現するためには、アカデミアのみならず、産業界等と
連携したシステム開発が必要である。AI 戦略 2019(令和元年6月 11 日統合イノベーシ
ョン戦略推進会議決定)において、厚生労働省が取り組むべき施策の一つに「AI を活用
した病気の早期発見・診断技術の開発」が挙げられている。
特に客観的な評価指標が確立していない精神・神経疾患においては、早期段階から介
入することで予後の改善が期待できることが指摘されており、
「保健医療分野 AI 開発加
速コンソーシアム 議論の整理と今後の方向性」
(令和元年6月 28 日)においても、AI
開発を進めるべき重点6領域の一つとして「介護・認知症」が選定された。そのため精
神疾患及び神経・筋疾患の早期診断を目的とした AI 技術の開発を支援し、医療現場へ
の導入を早急に進める必要がある。
また、
「AI 戦略 2022」
(令和4年4月 22 日統合イノベーション戦略推進会議決定)で
は AI の活用が期待される分野として「医療アクセスの改善や個別化医療のためのテレ
メディシンや AI 診断支援、教育へのアクセス拡大と個別支援」が挙げられ、どこでも
安心して最先端・最適な医療を受けられる環境を整備することが掲げられている。具体
的には「革新的な医療機器の創出を目指す質の高い臨床研究、医師主導治験等を実施」
や「AI を活用した医療機器の開発・研究における患者データ利用の環境整備」の実施に
取り組むべきとされており、今後の高齢化率の上昇等によって D to D(Doctor to
Doctor:医師-医師間の遠隔医療)や D to P(Doctor to Patient:医師-患者間の遠
隔医療)等のニーズの増加が見込まれる一方で、専門診療に対応可能な医療従事者が不
足しており、医療従事者の負担の軽減等のためにもオンラインや AI 等を用いた D to D
や D to P 等の遠隔医療体制の構築が不可欠である。また、昨今の新型コロナウイルス
感染症によって遠隔医療の重要性が再認識されたところであり、様々な疾患の診療にお
いて、遠隔においても専門診療が可能な D to D や D to P 等の診療体制を構築するため
に、また適切な診療提供と医療従事者の負担軽減に繋げるために、医工連携による AI 技
術開発、および開発された AI 技術を実装するための基盤整備が求められる。
【事業目標】
精神疾患及び神経・筋疾患において、個人の検査データ(画像・血液・脳波等)とデ
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