【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (148 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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研究事業名
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名
疾患基礎研究 PJ
長寿科学研究開発事業
老健局総務課
疾患基礎研究事業部
老健局老人保健課
当初予算額(千円)
Ⅰ
疾患基礎研究課
令和4年度
153,297
令和5年度
151,391
令和6年度
151,391
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
わが国は 2040 年を見据え、高齢者人口が増加する一方、生産年齢人口が減少する局
面を迎えている。また、人口構造とともに世帯構成の変化も顕著であり、独居高齢者の
増加など、急激な社会環境変化が生じている。その中で、老いや高齢者特有の機能低下、
疾患等を抱えながら、その人らしく生活を送るため、適切な医療・介護が必要である。
また今後、医療・介護人材の確保がさらに難しくなることが予想され、限られた人材・
資源によって効率的かつ質が担保された医療・介護の提供が求められている。さらに、
高齢者が自立して生活を送るためには介護予防の推進が重要であり、フレイルやサルコ
ペニア(筋肉減少症)など、要介護の原因となる状態や疾患等に対して、国民が自ら予
防に取り組める簡易な技術や、その他の予防・重度化防止の手法等の開発が求められて
いる。
【事業目標】
1.高齢者に特有の疾患・病態・徴候(例:フレイル、サルコペニア等、以下「疾患等」
という。)に着目し、健康寿命延伸に寄与する予防手法を開発する。
2.加齢に伴う身体機能の低下や日常的に高頻度に罹患する疾患等により介護を要する
状態であっても、生活の質の維持、向上が図れるケアの手法や評価方法を開発する。
3.質の高い医療・介護サービスが普遍的に提供できる社会基盤の整備に貢献する研究
成果を創出する。
4.高齢者の生活に直結する研究成果を産出し、研究成果の社会実装を推進する。
【研究のスコープ】
○ 加齢に伴う機能低下及び変化に着目した研究基盤の整備
要介護状態の発生および進行メカニズムを解明するため、罹患・治療歴、心身機
能、介入情報および、血液・尿等の生化学的検査等の臨床データを収集し、前向き
コホートの開発を推進する。産官学連携によるリアルワールドデータ及び臨床デー
タを活用した研究を推進するための基盤を整備し、介護予防・要介護状態の維持改
善に資するエビデンスを創出するとともに、産業への橋渡しを目指した成果の導出
を図る。
○ 介護予防・重度化防止のための手法の開発
フレイルのバイオマーカーを開発し、介入手法の確立に向け研究を推進する。サ
ルコペニアへの対策として、栄養療法について研究し、急性の病態にある者や、多
疾患併存(multi-morbidity)の者を含め、個々の病態に応じたテーラーメイドの栄
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