【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (120 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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研究事業名
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名
医薬品 PJ、ゲノム・データ基盤 PJ、疾患基礎研究プロジェクト
免疫アレルギー疾患実用化研究事業
健康・生活衛生局 がん・疾病対策課
疾患基礎研究事業部 疾患基礎研究課、創薬事業部 医薬品研究開
発課、ゲノム・データ基盤事業部 医療技術研究開発課
なし
当初予算額(千円)
Ⅰ
令和4年度
716,989
令和5年度
708,075
令和6年度
708,075
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
本事業は、アレルギー疾患(アレルギー疾患:気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、
アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、食物アレルギー、その他アレルゲ
ンに起因する人体に有害な局所的または全身的反応に関わる疾患)、免疫疾患(関節
リウマチや皮膚・粘膜臓器(腸管、気管、生殖器等)の異常に起因する疾患等)を対
象とする。
現状では、免疫アレルギー疾患を有する患者は国民の半数以上に上り、増加傾向に
ある。しかし免疫アレルギー疾患の病態は十分に解明されておらず、また根治的な治
療法も確立されていないため、患者の長期的な QOL 低下を招いている。
アレルギー疾患については、平成 26 年に「アレルギー疾患対策基本法」が成立し、
平成 29 年に「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」(以下、基本指針)
が策定され、令和4年3月には一部改正された。基本指針の中で、研究については、
アレルギー疾患の本態解明、革新的なアレルギー疾患の治療に関する方法の開発に資
する研究を促進するとともに、成果が活用されるよう必要な施策を講じることとされ
ている。また、免疫アレルギー疾患研究の総合的な推進を目指して、平成 31 年に発
出された「免疫アレルギー疾患研究 10 か年戦略」
(以下、10 か年戦略)では、①免疫
アレルギー疾患の本態解明、②本領域研究の効果的な推進と評価に関する横断的な研
究、③免疫アレルギー疾患に特徴的であるライフステージ等の特性に注目した研究戦
略が策定され、10 年後を見据えた目標が設定されている。10 か年戦略では、産学官
民の連携と患者の参画に基づいて、免疫アレルギー疾患に関して「発症予防・重症化
予防による QOL 改善」と「防ぎ得る死の根絶」のために、「疾患活動性や生活満足度
の見える化」や「病態の見える化に基づく層別化医療及び予防的・先制的医療の実現」
を通じて、ライフステージに応じて、安心して生活できる社会を構築することを目指
している。
【事業目標】
本事業は、厚生労働科学研究と連携しながら、10 か年戦略の中で特に戦略1「本態
解明」と戦略3「疾患特性」において必要な研究開発を推進する。具体的には、免疫
アレルギー疾患の病因・病態の解明等に関する研究や予防、診断及び治療法に関する
質の高い基礎的研究に立脚した「成果やシーズ」を着実に実用化プロセスに移行して、
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