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【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (65 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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プロジェクト(PJ)名

研究事業名
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
省内関係部局・課室名

ゲノム・データ基盤 PJ

障害者対策総合研究事業(精神障害分野)
社会・援護局障害保健福祉部/精神・障害保健課
ゲノム・データ基盤事業部 医療技術研究開発課
なし

当初予算額(千円)


令和4年度
388,180

令和5年度
383,354

令和6年度
383,354

実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
精神疾患を有する総患者数は約 420 万人、精神病床の入院患者数が約 28 万人で、そ
のうち1年以上の長期入院患者は約 17 万人にのぼる。精神疾患の根本的な病因は未解
明であり、また臨床的特徴や脳病態が不均一な患者を対象とするため、薬剤開発の成功
率が低く、製薬企業の多くが精神疾患治療薬の開発から撤退している。したがって、精
神疾患の病因の解明や根本的治療法の開発とこれらを促進するデータ利活用に関する
研究が強く求められている。
そこで本事業では、精神疾患による DALYs(※)の改善を目指して新たな治療法の開
発や最適化、社会実装を推進するとともに、レジストリを整備して、オール・ジャパン
体制でのデータ利活用による病態解明研究を推進している。
※DALYs:疾患等により失われた健康状態での生存年数(Disability-adjusted life
years)
【事業目標】
①精神障害分野の研究促進におけるデータ利活用に関する研究、②客観的診断法の確
立と治療の最適化、③心の健康づくり等に資する研究開発の推進、④依存症の治療回復
に資する研究開発の推進を4本柱として、多様化するニーズ・課題に対応することを目
指す。
【研究のスコープ】
① 精神障害分野の研究促進におけるデータ利活用に関する研究
精神疾患レジストリを用いた研究創出、データ利活用を推進するための臨床データの
加工手法と質の確保に関する研究開発、及び精神障害分野におけるトランスレーショ
ナルリサーチ(橋渡し研究)に資する研究等を行う。特に、精神疾患レジストリによ
って薬機法申請に資するデータ整備を推進することで、データシェアリングによるレ
ジストリデータと製薬企業の治験データ等との統合解析を実現し、精神疾患の病態解
明、客観的診断法開発に加え、薬事承認を目的とした、医薬品・医療機器に関する研
究開発を推進する。
② 客観的診断法の確立と治療の最適化
精神疾患の客観的診断法、症状や障害(disability)の評価法や治療法の確立と最適
化を行い、社会実装を可能とする研究を推進する。
③ 心の健康づくり等に資する研究開発の推進
社会生活環境の変化等に伴う国民の精神的ストレスの増大に鑑み、全ライフコース
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