【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (150 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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【課題名】AI/AR を活用した排泄ケア・褥瘡ケア・スキンケア・点滴ケア技術自己学習
支援システムの開発(令和4年度終了)
【概要】人的介入を必要としない、AI(Artificial Intelligence)/AR(Augmented
Reality)を利用した看護師の動作を支援するシステムを開発した。このシステムを
用いて、排泄、褥瘡、点滴、スキンケアの技術教育プログラムを構築し、訪問看護師
を対象として介入研究を実施した。その結果、開発した教育プログラムを受けた群は
通常ケア群と比較し、在宅療養者の QOL が向上、再入院率が低下することを示した。
【成果の活用】AI/AR を利用したシステムは、看護師等の効果的・効率的な教育に活用
できる。
2 令和7年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】要介護高齢者のケアを最適化する因子を解明する研究開発
【概要】幅広い介護度の高齢者を対象に、科学的介護情報システム(LIFE)の項目/行
動分析センサーから得られた動画像/血液バイオマーカーを分析し、介護度の悪化や
改善に関連する因子を解明する。
【成果の活用】本研究で構築した要介護高齢者を対象とする前向きコホート研究からエ
ビデンスに基づく意義付けを行うことで、科学的介護の推進をはかる。また、要介護
状態の改善効果があるプログラムや医療機器等の開発推進に繋がる。
【課題名】サルコペニア患者における栄養療法確立のための基盤構築研究
【概要】サルコペニア改善において重要なエネルギー・たんぱく質の必要量、およびサ
ルコペニア改善に資する栄養因子を解明し、栄養介入を実施することで、サルコペニ
ア患者におけるテーラーメイドの栄養学的レジメンの確立を行う。
【成果の活用】栄養学的介入レジメンを作成し、基礎データを得ることを目指す。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】臨床応用を見据えたサルコペニアに関するバイオマーカー開発研究
【概要】高齢期におけるサルコペニアの病態を反映するバイオマーカーの開発が進む
中、理論的な裏付けがなされたバイオマーカーの臨床応用が求められる。本研究課題
では、そのメカニズム解明による科学的根拠の裏付けを行う基礎研究に加えて、臨床
応用に向けて臨床サンプルを用いたバイオマーカーの性能検証を行う。
【成果の活用】臨床現場におけるサルコペニアのスクリーニングや介入指標としての活
用が期待される。
【課題名】災害時リハビリテーション支援のための生活機能トリアージシステムの開発
とネットワーク構築
【概要】災害時には福祉避難所の適応やベッドの導入など、避難者の健康と QOL を維持
するためには、生活機能のトリアージが必要となる。本事業ではスマートフォンを用
いてトリアージができるアプリを開発し、平時より避難所の生活機能をトリアージで
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