【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (62 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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【概要】アミロイド関連画像異常はアミロイドβが関与して起こる MRI の異常所
見で、抗 Aβモノクローナル抗体の投与を受けたアルツハイマー病患者に
おいて頻度が増加するが、その発生機序には不明な点が多い。本研究では
ARIA 自然発生群のレジストリを構築するとともに、抗 Aβ抗体薬投与者レ
ジストリや他の既存コホートの生体試料や臨床情報も活用し、ARIA の病
態、リスク因子、抗 Aβ抗体薬の影響などについて解明を進める。
①-2【課題名】ヒト試料を活用したアルツハイマー病におけるアミロイド関連画像異
常(ARIA)発生メカニズムの解明研究(5PJ)
【概要】アミロイド関連画像異常(ARIA)には血管原性浮腫(ARIA-E)と出血(ARIAH)とがあり、両者の関連が示唆されている。また ARIA 発生の背景には脳
アミロイド血管症(CAA)があるとされる。しかし ARIA 発生のメカニズム、
CAA の病態と ARIA 発生との関連など、十分に解明されていない点が多い。
そこで本研究では課題①-1 と連携・協力しながら、ARIA の予防法・治療法
の開発基盤となる分子レベルの知見を得ると共に、それを ARIA 発生予測が
可能なバイオマーカーの開発に繋げる。
【成果の活用】アルツハイマー病に対する抗 Aβ抗体薬の投与に当たっては、ARIA
を早期に発見し、適切に管理することが求められる。そのため、ハイリス
ク群を同定することで副作用のコントロールを強化し、抗 Aβ抗体薬をよ
り効率的に使用することができる。
②【課題名】認知症診療に資するバイオマーカー開発研究
【概要】アルツハイマー病において Aβや(p-)tau、NfL 等のバイオマーカー開発が
進められているが、脳脊髄液 Aβ・(p-)tau 以外は保険償還に至っていな
い。また、他の変性性認知症疾患においては、病変特異的なバイオマーカ
ーの開発研究が特に不十分な現状がある。認知症疾患において,特定の病
態を反映するというエビデンスを既に有するシーズを用い、鑑別診断や疾
患の進行評価に資するバイマーカー開発を行う。
【成果の活用】認知症研究開発事業の目標の一つである「客観的で簡便であるバ
イオマーカーの開発」を目指した研究を推進する。
Ⅱ
参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2024 改訂版】(令和6年6月 21 日
閣議決定)
Ⅴ.投資の推進
6.官民連携による科学技術・イノベーションの推進
(4)再生・細胞医療・遺伝子治療等
認知症等の脳神経疾患の発症・進行抑制・治療法の開発を進めるとともに、10 万ゲ
ノム規模に向けて、がん・難病の全ゲノム解析等の事業実施組織を 2025 年度に設立
し、その成果の患者への還元や、情報基盤の整備を通じ、ゲノム創薬を始めとする次
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