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【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (106 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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向上等に資する研究開発、AI 等を利用した生活習慣病の発症を予防する新たな健康づ
くりの方法の確立、循環器病の病態解明や革新的な予防、診断、治療、リハビリテーシ
ョン等に関する方法に資する研究開発を推進する。
【研究のスコープ】
「健康増進・生活習慣病発症予防分野」において
・ 栄養、運動、睡眠、たばこ、飲酒等健康づくりの基礎要素について、ライフステー
ジを意識した新たな知見を収集するとともに、適切な介入方法を確立する。
・ 個人の状態に応じた効果的な健診・保健指導の手法を開発する。
・ AI や ICT 等を用いた次世代健康バロメーターの開発や、個々人に適した健康づくり
支援法を開発する。
・ 生活習慣病の予防のための行動変容を促すデバイス・ソフトウェアを開発する。
「生活習慣病管理分野」において
・ 生活習慣病発症や重症化に関する病態の解明やバイオマーカーの探索を行い、新た
な診断・治療方法を開発する。
・ 患者のライフステージや臨床経過に応じた、個人に最適な重症化予防法及び重症化
後の予後改善法・QOL 向上法を確立する。
【期待されるアウトプット】(※)
ゲノム・データ基盤PJ:研究成果の科学誌(インパクトファクター5以上)への論
文掲載件数 令和年7度単年で4件以上(5年間で 20 件以上)。新たな疾患発症メカニ
ズム解明の件数 令和7年度単年で 0~1 件(5年間で3件以上)。
疾患基礎研究PJ:研究成果の科学誌(インパクトファクター5以上)への論文掲載
件数 令和7年度単年で4件以上(5年間で 20 件以上)。
【期待されるアウトカム】(※)
2040 年までに健康寿命を男女ともに3年以上延伸し(2016 年比)、75 歳以上とする
ことで、誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現を目指す。
(※)医療分野研究開発推進計画(令和2年3月 27 日決定、令和3年4月6日一部変更)を元に記載。

(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
〈医療機器・ヘルスケア PJ〉
【課題名】心血管疾患に対する、運動支援プログラムに関する研究開発(令和6年度終
了)
【概要】身体活動に対する動機付けのあるフィードバックを提供する医療機器プログラ
ムの開発(運動支援プログラム)プロトタイプが完成した。PMDA 相談、各研究期間の
IRB を経て、2023 年 10 月よりランダム化比較試験(RCT)を開始した。
【成果の活用】心血管疾患に対する運動支援プログラムによって、個人的な目標設定を
行いながら行動の自己モニタリングを実施し かつユーザーに有効な動機付けのあ
るフィードバックし、運動耐容能を増加させ、QOL 改善、心不全入院抑制へつなげる。
〈疾患基礎研究 PJ〉
【課題名】代謝産物センサー分子を標的にした糖尿病・肥満関連疾患の包括的な治療体
系の構築(令和6年度終了)
【概要】肥満によって膵β細胞に生じる酸化ストレスによって CtBP2 タンパク質が破壊
され、膵β細胞の機能が維持できなくなり、インスリン分泌低下や糖尿病発症につな
がることを明らかにした。
【成果の活用】CtBP2 が肥満で機能しなくなることが、メタボリックシンドローム、糖
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