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【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (155 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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る安静時脳機能結合の測定が有用であることを明らかにした。
【成果の活用】taVNS において初めて簡便で客観的な評価法を開発し、特定臨床研究の
プロトコール作成に至った。臨床的には心身症、パーキンソン病等さまざまな疾患へ
の応用が考えられる。

2 令和7年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】胃の炎症を緩和する六君子湯の免疫学的作用メカニズムの解明
【概要】六君子湯の作用に関して更なる科学的根拠を裏打ちするため、予備的知見によ
り得られた結果に基づいて六君子湯の免疫学的役割と作用機序について細菌叢および
代謝物解析と共に明らかにする。本研究では long COVID として見られる症状の一つ、
胃食道逆流性食道炎の治療に用いられる六君子湯の科学的根拠を免疫学的観点から明
らかにする事で、最終的に胃炎症を呈する患者の適切な選択に加え、より効率的かつ的
確な処方ができるようになり「オーダーメイド様治療」を模した処方が可能になること
が期待できる。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】漢方や鍼灸等の各種療法に関する科学的な根拠の収集と知見の創出のための
プロトコール作成研究
【概要】統合医療(東洋医学)分野では、臨床研究の経験不足・人材不足等から研究者の
相互育成・醸成が難しいことなどが課題となっている。本研究では、より質の高い臨
床研究の推進、及びポリファーマシーに対する漢方薬の影響など新たなテーマの科学
的根拠の収集と知見の創出などに向けて、プロトコール作成研究を優先的に推進し、
研究デザイン構築の専門家が伴走して、プロトコール作成研究から臨床研究へと継続
して支援する機会を増やす。
【成果の活用】本研究で得られたプロトコールを用いた臨床研究の推進が期待される。
また、プロトコール作成支援を通じて当該分野の研究者へ臨床研究の知識と経験を醸
成する。
【課題名】漢方、鍼灸および各種療法に関する科学的知見を創出するための基礎的研究
【概要】統合医療(東洋医学)分野では、研究者の人材不足等から基礎研究による科学的
知見の創出が難しいことなどが課題となっている。本研究では、より質の高い基礎的
知見の充実に向けて、基礎的研究を推進し、新たなテーマの科学的根拠の収集と知見
の創出を行う。また、この領域では若手研究者の育成も重視し、「若手育成枠」も設
ける。
【成果の活用】本研究で得られた基礎的研究の成果により、その実用化に向けた臨床研
究の推進が期待される。また、人材開発により相互育成・醸成を促し、領域としてよ
りより質の高い基礎的研究を開発する。
【課題名】他領域・各診療科での漢方等の活用による安全性・有効性等の評価や知見の
集積に関する研究
【概要】統合医療のうち、特に漢方については、漢方専門科に限らず、内科(総合診療
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