【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (141 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
研究事業名
主管部局・課室名
AMED担当部・課名
医薬品 PJ、ゲノム・データ基盤 PJ、疾患基礎研究 PJ
肝炎等克服実用化研究事業
健康・生活衛生局がん・疾病対策課肝炎対策推進室
疾患基礎研究事業部 疾患基礎研究課、創薬事業部
創薬企画・評価課、ゲノ
ム・データ基盤事業部 ゲノム医療基盤研究開発課
省内関係部局・課室名
なし
当初予算額(千円)
Ⅰ
令和4年度
3,552,951
令和5年度
3,508,779
令和6年度
3,508,779
実施方針の骨子
1 研究事業の概要
(1)研究事業の目的・目標
【背景】
B型・C型肝炎は国内最大級の感染症であり、適切な治療を行わないまま放置すると
肝硬変、肝がんといった重篤な病態に進行する恐れがある。肝炎の克服に向けた対策
を総合的に推進するため施行された肝炎対策基本法に基づき、肝炎対策基本指針が制
定され、同指針に基づき、令和4年肝炎研究推進戦略(肝炎研究 10 カ年戦略の見直
し)が策定された。現状の課題として、B型肝炎ではウイルスを完全に排除する治療
法がないこと、C型肝炎ではインターフェロンフリー治療不成功時の薬剤耐性ウイル
ス出現症例や非代償性肝硬変に対するインターフェロンフリー治療によるウイルス
排除率の改善やウイルス排除後の肝発がん等の病態が不明であること、肝硬変では線
維化を改善させる根本的な治療がないこと、肝がんの5年生存率が低いこと、等が挙
げられ、これらを改善するために臨床・基礎・疫学・行政研究それぞれにおいて達成
すべき成果目標が定められている。
【事業目標】
肝炎研究推進戦略で定められた成果目標の達成を目指し、肝炎に関する基礎から臨床
研究等を一貫して総合的に推進する。
(i)B型肝炎創薬実用化等研究事業
B型肝炎の画期的な新規治療薬の開発を目指した基礎研究や、治療薬としての実用
化に向けた臨床研究等を一貫して推進することにより、B型肝炎患者の治療成績の向
上につながるような成果の獲得を目指す。
(ⅱ)肝炎等克服緊急対策研究事業
肝炎の最新の治療法を含めた治療の標準化や難治例に対する治療法に関する研究、
肝線維化の機序を解明し治療に結びつける研究や再生医療など新たな技術を利用し
た肝硬変に対する根治治療に関する研究、発がん機構・発がん抑制やがん再発の抑制
に関する研究等を推進する。また基礎研究として、ウイルス培養細胞系及び感染動物
モデルを応用した病態の進行のメカニズムの研究、肝炎ウイルス感染後の病態の解明
に関する研究等を推進する。
【研究のスコープ】
・B型肝炎の新規治療法の開発等に関する研究
・ウイルス性肝炎の新規治療法の開発や長期予後改善等に関する研究
・肝硬変の病態解明及び線維化改善、肝再生等に関する研究
137