【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (121 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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【研究のスコープ】
<医薬品 PJ>
・重症/難治性/治療抵抗性免疫アレルギー疾患に対する治療薬の実用化に関する開発研
究
新規薬事承認のための治験準備や遂行に巨額の資金が必要となり、また小児アレル
ギーを対象とする開発にリスクが伴うこと等、製薬会社の経営判断により免疫アレル
ギー疾患治療薬の開発が不足する可能性が指摘されている。新たな薬事承認を目指す
リード物質の同定や非臨床又は臨床試験を支援し、予防、QOL 改善や予後向上に資す
る成果を導出する。
<ゲノム・データ基盤 PJ>
・疾患の多様性の理解と層別化に資する基盤的ゲノム・データ研究
免疫アレルギー疾患を層別化するための臨床情報・検体収集システム及び体制を整
備し、検体・データ収集対象等を拡大して展開するとともに、時系列情報の添付、HLA
遺伝型を推定するインピュテーション情報付加や、疾患に関連する細胞や組織におけ
る発現解析やエピゲノム解析などゲノムデータ解析をさらに高度化する。また、患者
の経時的情報や多数のフェノタイプ情報(ディープフェノタイピング)を付与した臨
床情報を統合的に解析し、疾患の多様性の理解と層別化に基づく医薬品等の開発を促
進する。
<疾患基礎研究 PJ>
・
(若手研究者推進領域)免疫アレルギー疾患の克服に結びつく独創的な病態解明研究・
診療の質向上に資する研究
免疫アレルギー研究において優秀なシーズを世界に先駆けて創出していくために、
重症・難治性・治療抵抗性の疾患の遺伝性要因の解明及び様々な外的因子との相互作
用の解明などの基礎的な疾患研究を継続する。また、「10 か年戦略」にも示されてい
る「国際的な人材の育成」に関して、若手研究者が代表者となる画期的な病態解明研
究を推進し、彼らが将来のキャリアにおいて世界に飛躍するため、また実用化研究の
端緒となる成果を創出するための支援を行う。
・ライフステージ等免疫アレルギー疾患の経時的特性解明を目指す研究
免疫アレルギー疾患の発症に周産期から発達期の年齢特異的免疫環境が大きく関
係する一方、高齢期には免疫学的老化過程が大きく関わる。この特性に沿った病態理
解と予防・治療戦略の構築・最適化を推進する。
【期待されるアウトプット】(※)
<医薬品 PJ>
免疫・アレルギー疾患の革新的な診断法・治療法となる医療技術(医薬品、医療機器
等)の薬事承認に向けた、治験準備、医師主導治験、企業導出。もしくは、適応拡大が
期待される既存薬に関する臨床試験(医師主導治験)の開始及び承認、企業への導出。
(非臨床 POC の取得件数1件以上)
<ゲノム・データ基盤 PJ>
免疫アレルギー疾患の特性に立脚してデザインされた、国際連携可能な標準化疾患デ
ータベースの整備、血液、皮膚、粘膜、尿、便等の検体収集・保管態勢の整備、層別化さ
れた患者群ごとにエンドタイプを反映するバイオマーカーやディープフフェノタイピ
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