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【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (114 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】女性の多様なライフスタイルを踏まえた、女性ホルモン等の影響による健康
課題の予防や健康増進に資する研究開発
【概要】従来、女性の疾病については、女性の生物学的、身体的特徴ゆえに男性と異な
った管理が必要であった。しかし、昨今の女性のめざましい社会進出に伴い、女性の
社会的立場が変貌したため、新たに就労等によりもたらされる心身の負荷が女性の生
理・病理に様々な影響を及ぼしている。例えば、仕事に育児・介護等による負担が重
なることにより月経痛・月経前症候群・更年期症状・メンタルヘルスの不調などが増
強され、またそれにより仕事の負荷がさらに増すといった悪循環がみられる。本課題
では、就労・育児・介護等、女性のライフスタイルに関する多様な因子も考慮したう
えで、女性ホルモン等の影響による健康課題の特徴の解明や対策、健康増進に資する
手法等の研究を推進する。
【成果の活用】女性ホルモンを軸とした健康課題の特徴の解明により、女性ホルモン等
の影響による健康課題への対策や健康増進に資する手法の開発につなげることで女
性の QOL 向上を目指す。
【課題名】女性特有の臓器・器官に関係する疾病の予防、診断及び治療に関する研究開

【概要】子宮や卵巣などの女性特有の臓器・器官に関する疾患については、ライフステ
ージ別にその発症リスクや重症度が異なり、生涯を通じた管理が必要不可欠である。
近年の女性の就業率の上昇等により、晩産化・少産化に伴う月経回数の増加と女性特
有の疾患の発症リスクにおける関連が明確化しており、ライフスタイルの変化に視点
を置いた予防、治療法の開発を行う必要がある。本課題では、ゲノムデータやレジス
トリ等の医療データを活用し、子宮内膜症等の女性特有の臓器・器官に関係する疾病
の予防及び治療に資するエビデンスの創出と新たな介入方法を開発することを目的
とする。
【成果の活用】女性特有の疾病等の予防及び治療に資するエビデンスの創出と新たな介
入方法を開発することで女性の QOL 向上を目指す。
【課題名】若年女性に特有の疾病の予防・健康増進のための研究基盤の構築
【概要】若年時(思春期~性成熟期)の女性におけるやせ・肥満や月経異常等の健康課
題、飲酒・喫煙・運動・食事・睡眠等の生活習慣は、後年の健康状態を通じて出産・
育児等に影響を及ぼす。一方、若年女性の健康課題や生活習慣へ介入の有効性を高め
るためのエビデンスは不足している。その理由として、若年時は、研究への協力が得
られにくいこと、アウトカム発生までの観察期間が長いこと、居住地や所属先の移動
により追跡不能になりやすいこと等が挙げられる。本課題では、若年女性に特有の疾
病の予防・健康増進のための介入が、生涯を通じた QOL 向上に与える影響を評価する
ための研究基盤の構築を目的とする。
【成果の活用】若年時の健康管理に関する効果的な支援を行うことで、生涯にわたる女
性の QOL 向上を目指す。
【課題名】性差を考慮した健康課題の予防・健康増進に関する研究
【概要】若年期のやせ、中高年期の循環器系疾患・運動器系疾患・痛み・倦怠感・不定
愁訴等、男女共通の健康課題のなかには、男性より女性で特に問題となるものがある。
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