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【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (132 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》
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力の低下防止、障害や疾病の特性等に応じて最大限活躍できる社会の実現につなげる。
(※)医療分野研究開発推進計画(令和2年3月 27 日決定、令和3年4月6日一部変更)を元に記載。

(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】髄液リピドミクス解析による慢性の痛みの解明および医療への展開(令和3
~5年度終了)
【概要】髄液リピドミクス解析によって神経障害生成疼痛を呈する疾患を客観的に弁別
できることを論文報告した。
Clin Chim Acta. 2023 Feb 15;541:117249.doi:10.1016/j.cca.2023.117249.
【成果の活用】神経障害性疼痛をきたす疾患の客観的鑑別診断法の開発に繋げる。
【課題名】血中長鎖非コード RNA から予測する一次感覚神経の病態分子基盤に基づく神
経障害性疼痛バイオマーカーの同定(平成 31 年~令和 4 年度)
【概要】初期段階よりオキサリプラチン誘発性末梢神経障害を確認できるバイオマーカ
ーを発見し特許申請した。
「オキサリプラチン誘発性末梢神経障害 バイオマーカー」
(出願番号 2021-179438 出
願日:令和 3 年 11 月 2 日)
【成果の活用】抗がん剤による末梢神経障害発症の早期予測、副作用リスク回避への活
用を目指す。

2 令和7年度に推進する研究課題
(1)継続研究課題のうち優先的に推進する研究課題(増額要求等する課題)の概要、及び
期待される研究成果の政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】新規痛み関連分子 Tmem45b に注目した画期的な慢性疼痛治療薬開発に向けた
研究
【概要】
「侵害受容性疼痛」としての特徴を持つ慢性疼痛に関して、物理的刺激の受容・
調節および刺激受容後の神経伝達や細胞内シグナル伝達等の機序解明に向けた基礎
的な研究を臨床病態と関連させて実施することにより、慢性疼痛の評価法・診断法や
効果的な治療法の確立に向けたエビデンスを創出する。
【成果の活用】研究者が発見した痛み関連因子の特性評価を進め疼痛メカニズムを解明
することを通じ、同因子を介する新規治療薬開発に繋げる。
【課題名】miRNA 網羅的解析により得られた神経障害性疼痛バイオマーカーの有用性に
関する研究開発
【概要】痛みは主観的な感覚であり診察所見と自覚症状が乖離することも多いため、客
観的・定量的な評価法の確立及び標準化が求められている。これを踏まえ、慢性疼痛
の発症・維持・症状増悪に関わる機序を分析し、評価法の確立に結びつく開発シーズ
を同定し、同定したシーズの有効性を検証することを目標とする。
【成果の活用】神経障害性疼痛の客観的評価法の確立を目指す。
(2)新規研究課題として優先的に推進する研究課題の概要、及び期待される研究成果の政
策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】慢性の痛みの発症機序解明を重点的に推進するための学際的、領域横断的な
研究
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