【資料2】令和8年度研究事業実施方針作成のための意見伺い(AMED研究) (159 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57788.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第144回 5/14)《厚生労働省》 |
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た解析を行い、身体所見等と合わせて診断に用いることで、早期診断が可能となる AI 技
術を活用した医療機器プログラム等の研究開発を支援する。
また、様々な疾患の診療において遠隔でも専門診療が可能な D to D や D to P 等の診
療体制を構築するため、適切な診療提供および医療従事者の負担軽減に繋げる AI 技術
を医工連携により開発し、開発された AI 技術を実装するための基盤整備を進め、どの
病院でも安心して最先端・最適な医療を継続して提供できるように研究を推進する。
【研究のスコープ】
・精神疾患及び神経・筋疾患の早期診断を可能にする AI 技術を活用した医療機器プロ
グラム等の開発
・遠隔による専門診療を可能にする AI 技術を活用した D to D や D to P 等の診療体制
の構築
【期待されるアウトプット】
・AI 技術を活用して精神疾患及び神経・筋疾患の発症や進行の仕組みを明らかにし、症
状が明らかになる前の早期段階から、早期診断につながるエビデンスを創出する。
・様々な疾患の診療において、遠隔においても専門診療が可能な D to D の診療体制構
築を可能とする AI 技術を活用した基盤整備を行う。
・D to P について、臨床研究の成果を活用した、エビデンスに基づくオンライン診療の
標準的な活用方法について、既存の診療ガイドラインに収載する。
【期待されるアウトカム】
・精神疾患及び神経・筋疾患の早期診断を可能にする医療機器プログラムを開発するこ
とによって、早期から適切な医療・介護支援・療養等の介入を実現し、予後の改善や
生活の質の維持を図る。
・様々な疾患の診療において、遠隔でも専門診療が可能な D to D や D to P 等の診療体
制を実現する AI 技術を活用した基盤を実装し、どの病院でも安心して最先端・最適
な医療を継続して提供し、医療の質を確保した上で医療従事者の負担を軽減する。
(2)これまでの研究成果の概要、及び政策等への活用又は実用化に向けた取組
【課題名】リストバンド型ウェアラブルデバイスデータを用いてうつ病スクリーニング
および重症度評価を可能とするソフトウェア医療機器の開発(令和6年度継続中)
【概要】リストバンド型ウェアラブルデバイスを3~7日程度装着することで、うつ病
のスクリーニングや重症度の評価を可能にするプログラム医療機器を開発している。
令和5年3月にプログラム医療機器に係る優先的な審査等の対象に指定された。
【成果の活用】うつ病の診断や重症度評価に利用可能なバイオマーカーは存在せず、客
観性の乏しさや評価者間の不一致が課題となっている。リストバンド型ウェアラブル
デバイスによる客観的かつ定量的な指標に基づき、うつ病を早期に発見することによ
り、早期治療に結びつける。
【課題名】心拍変動解析によるてんかん発作予知 AI システムの研究開発(令和6年度
継続中)
【概要】ウェアラブル心電計等で得た心電図を解析し、てんかん発作が起きる前にその
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