資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (97 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
の開発
てんかんの病態解明、診断及び治療方法
の開発を目指し、以下の研究に取り組んだ
。
・心因性てんかん性発作(PNES)患者に
おける脳の携帯、白質障害とglymphati
c systemの検討
・神経発達相に関する睡眠脳波研究
・てんかん患者のトランジションの実態
調査
・成人・高齢者てんかんの臨床実態と治
療の解析
・てんかんの神経生理学的マーカーの開
発と病態解明
・成人てんかん患者の睡眠指標と心理社
会的機能及び生活機能との関連調査
Ⅳ.レセプトデータを使用したてんかんの
診療実態の調査
レセプトデータを使用したてんかんの
治療実態調査;小児てんかんの患者に対
して向精神薬を処方された患者の割合は
年齢の上昇により増加がみられた(15~1
7歳で19.2~26.5%)。
Ⅴ.てんかん基礎研究
当院のてんかんデータバンクの外科切
除試料を用いて、大脳皮質形成異常や片
側巨脳症の原因遺伝子の解析や機能解析
を継続して実施した。てんかんモデル動
物を用いた病態解明では、イハラてんか
んラット(IER)の原因遺伝子としてDSCAM
L1を同定し、IERではDSCAML1蛋白が著し
く低下していることを明らかにした。当
センターのヒトのリサーチ・リソースを
用いた遺伝学的検討でも、自閉症、てん
かんの家系において機能低下型DSCAML1
のミスセンス変異を同定することができ
た。
(7)パーキンソン病・運動障害疾患センター
脳とこころの総合ケア病棟では、脳神経内
科医、精神科医、リハビリテーション医と精
神科ケアに精通した看護師、理学療法士、作
業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、医療ソ
ーシャルワーカー、薬剤師とともに、神経難
病患者の治療、ケアにあたっている。精神科
と脳神経内科が同一病棟で連携をとって診
療している施設は他に類がなく、PMDセンタ
ーの特筆すべき点である。抑うつ・不安・幻
覚妄想などの精神症状が強い患者に対して、
精神科病棟ではなく一般病棟において、脳神
経内科医と精神科医がともに治療にあたっ
たことで、ADL低下を最低限に抑え運動症状
と精神症状とのバランスのとれた治療成果
をあげている。また、この体制による治療を
認知症、脳炎など神経内科領域に疾患で精神
症状が伴う他疾患へも活用し、当該病棟で同
様のチーム体制で診療を行い、成果を上げて
96 / 148
1-3
自己評価