資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (38 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の視
点)、指標等
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
感情障害に対する認知行動療法の統一プロトコ
ルの普及加速に向けた実装研究では、ステークホ
ルダー(臨床家と患者)を対象としたインタビュ
ー調査で得た回答データの解析を進めた。また、
実装戦略案の妥当性および実施可能性の検討を目
的としたアンケート調査を実施し終え、278名の
臨床家から回答を得た。さらに、アンケート調査
で得た回答の解析を進めた。
慢性痛に対する個人認知行動療法の多施設共同
RCT実施では、今年度をもってNCNPでの介入を中止
することとなったが、全体では38/60例登録した。。
12. 脳画像技術による、CBTのテイラーメイド治療
方略の検討
うつ病や不安症に関する認知行動療法の臨床試
験の一環で、4例(累計109例)の脳画像を撮像し
た。心的外傷後ストレス障害への認知処理療法の
臨床試験の一環で、1例(累計43例)の脳画像を
撮像した。
・
覚せい剤依存症に対する
イフェンプロジルの治療効
果に関する臨床研究を実施
し、いまだ有効な薬物治療
法が開発されていない覚せ
い剤依存症の治療におい
て、心理社会的治療法の補
助となる薬物療法を開発す
る。アデノシン受容体遮断
薬を用いて覚醒剤依存症患
者の脳内ドパミン受容体を
アップレギュレーションさ
せることを目指すトランス
レーショナルなアプローチ
を陽電子断層撮像(PET)を
用いて実現する。
13. 覚せい剤依存症に対するイフェンプロジルの治
療効果に関する臨床研究の実施による心理社会的
治療法の補助となる薬物療法を開発
「薬物問題をもつ女性の治療と支援に携わる医
療従事者研修」(対面)を令和6年11月に開催し
72名が参加した。また、令和6年7月および11
月、令和7年2月の計3回、女性のためのリカバ
リープログラムSeRA(Seeking to Recover from
Addiction)のファシリテーター実施者向けのオ
ンライン研修を開催し延べ86名が参加した。
14.陽電子断層撮像(PET)を用いた、アデノシン受
容体遮断薬を用いて覚醒剤依存症患者の脳内ドパ
ミン受容体をアップレギュレーションさせること
を目指す研究
覚醒剤使用障害に対する薬物療法の開発を目指
した脳機能画像研究は、今年度、NCNP病院通院中
の覚醒剤依存症患者12名の被験者が研究参加を完
了しており、予備的な形跡では、イストラデフィ
リン投与により覚醒剤使用障害の患者のドパミン
D2受容体密度が上昇している可能性、ならびに、
感情調節の問題にも改善をもたらしている可能性
を示唆する結果が得られた。
・
分子生物学的な記憶研究
の成果に基づいた NMDA 受容
体拮抗剤(作用を阻害させ
る薬剤)による PTSD 治療の
開発のための、臨床研究
(RCT)を実施し、症例を集
積する。
15. 分子生物学的な記憶研究の成果に基づいたNMDA
受容体拮抗剤(作用を阻害させる薬剤)によるPTSD
治療の開発のための臨床研究
PTSDに対するメマンチンRCTは、これまでに患者
22例を組み入れ(令和6年度;15例)、継続してい
る。被験者リクルートを精力的に行い、前年度に比
べ組み入れ症例数を大幅に増加させた。現在まで
のところ、問題になるような有害事象はみられて
おらず、円滑に進められている。並行して、RCTへ
の参加を完了した患者を対象にしたメマンチン単
群の長期(1年間)オープン試験も実施している。
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自己評価