資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (54 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
脳組織
28 (在庫
497)
髄液
367 (在庫 6,935)
その他
-(在庫 10,145)
計
3,483 (累計 52,111)
・バイオバンク試
料を用いた研究
の実施件数(評)
・バイオバンク試料を用いた研究の実施件数
②科学技術イノベ
ーション創出・課
題解決のための
システムの推進
の観点
②
令和6年度
79件(令和5年度79件)
科学技術イノベーション創出・課題解決のた
めのシステムの推進の観点
有望なシーズを
実用化へつなぐ成
果の橋渡し、成果の
社会還元に至る取
組みが十分である
か。
[定性的視点]
・政策的観点から
の評価
・社会的観点から
の評価
・具体的な取組み
事例
53 / 148
[定性的視点]
・政策的観点からの評価
・社会的観点からの評価
・具体的な取組み事例
1-2
自己評価
ディカル・ゲノムセンター(MGC)を設置したことか
ら、当センターでは、メディカル・ゲノムセンターの
構築とゲノム研究及びゲノム医療の推進を重要な取
組みとしている。
<目標と実績の比較>
令和6年度におけるバイオバンク検体登録件数は、
3,483 件であり、豊富な臨床情報が付随した、高品質
のバイオリソースの収集を継続している。特に、精神
疾患・神経疾患研究に有用な脳脊髄液の収集と利用は
当センターの特長であり、欧米研究者からも高い評価
を得ている。
令和6年度の提供実績は 38 件、3,685 検体(うち有
償分譲が6件)あり、順調に運用されている。平成 26
年度からの提供件数は累計で 327 件となった
また、バイオバンク試料を用いた研究の実施件数
は、79 件であった。
他のナショナルセンターとの連携として、NCBN(ナ
ショナルセンターバイオバンクネットワーク)カタロ
グDBの情報を毎月更新し、累計21,419例61,385検体を
登録。また、オールジャパンでの連携として、主要バ
ンクをつなぐ「バイオバンク横断検索システム」にセ
ンターの試料情報を提供した。また、ISO国内委員会
を議長として12回開催し国内関係者の意見を取りま
とめ、可能な限り国際規格に反映させた。
NCNPバイオバンクはISO 20387の認定の継続が認め
られ、国際水準の品質マネジメントシステムに基づき
運営されていることを認められた。
国が主導するクリニカル・イノベーション・ネッ
トワーク(CIN)の推進にあわせ、センターでも疾患 <目標の内容⑤>
情報の共有や成果を実用化へつなぐ取組みとして
有望なシーズの実用化を目指した研究・開発の推
企業の臨床研究・治験を促進する患者レジストリの 進及び基盤整備において、クリニカル・イノベーシ
構築に引き続き取り組み、筋疾患、脊髄小脳変性症 ョン構想に合致した疾患登録システム(疾患レジス
においてレジストリ運用支援を継続、患者登録が進 トリ)の構築は、リアルワールドデータを用いた研
められている。
究開発推進のための具体的な手段となり、これによ
Remudyについては、デュシェンヌ/ベッカー型筋 り効率的かつ効果的な臨床研究実施の環境整備とな
ジストロフィー、GNEミオパチー患者などの登録数 る。
は順調に増加している。また、CIN推進のため、既
このため、センターの目的を踏まえ精神・神経疾
に治験の実施可能性評価、リクルート等における高 患等について、新たな患者レジストリの構築等によ
い評価を受けているRemudyは、製造販売後調査にも り症例集積性の向上を図っている。
活用できる形での新たなレジストリ構築(RemudyDMD)を開始し、順調に症例登録を行ない、実際に <目標と実績の比較>
製造販売後調査においてのデータ提供も実施され
令和6年度の具体的な成果は、国立高度専門医療研
た。また本年度は新たな制約企業からの活用申し出 究センター等が連携して疾患情報の共有や研究開発
があった。現在、引き続きRemudy-DMDにおいては、 支援等を行うクリニカル・イノベーション・ネットワ
複数の製薬企業からの資金提供、企業とのレジスト ーク(CIN)推進を見据え、CIN を推進するための総論
リの情報共有、今後の活用についての検討も行って 的な課題の検討が中心となり、また具体的な患者レジ
いる。
ストリ(神経・筋疾患、希少疾患、精神疾患、パーキ
精神疾患レジストリ(マイレジストリ)の構築に ンソン病、運動失調症、認知症、プリオン病など)の
際し、第一層情報(人口統計学的情報ならびに臨床 充実に取り組んだ。
経過、診断、検査、治療などを含んだ診療情報)の
具体的には、次の取り組みにより、精神、神経、筋、
効率的な収集のため、電子カルテ情報を自動的にデ 発達障害領域における症例集積性の向上を図り、研
ータベースへ移行するための基盤整備を引き続け 究・開発推進の基盤整備を図った。
進めた。なお、一部の参加施設には、昨年同様デー
国が主導するクリニカル・イノベーション・ネット
タ入力補助者を派遣し、データ収集を促進した。
ワーク(CIN)の推進にあわせ、センターでも疾患情報
CIN推進のための横断的課題の解決を行う研究に の共有や成果を実用化へつなぐ取組みとして企業の
ついては、「6NC連携によるレジストリデータの活 臨床研究・治験を促進する患者レジストリの構築に引