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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (89 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等

き続き推進する。

年度評価

項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価

主な業務実績等

は、吸収に個人差が大きいとともに薬物血中濃
度と臨床効果との相関にも個人差がある。ま
た、治療期間が長くなると効果出現閾値と副作
用出現閾値の差が小さくなるため、薬物血中濃
度モニターが適切なL-dopa治療を行う上で極め
て有用である。また、レボドパ/カルビドパ経腸
療法やフォスレボドパ/フォスカルビドパ持続皮
下注療法など新たな持続的ドパミン刺激を実現
する治療においても、薬物血中濃度モニター
は、効果と副作用の閾値を症例ごとに判断する
有用な手段となっている。また、血中濃度の推
移パターンと関連因子の解析を継続している。

・ センターで開発したパー
キンソン病・関連疾患に伴
う姿勢異常に対する治療プ




MADI

Multidisciplinary
Approach for Posture and
Gait Disorders)はリハビ
リテーションとリドカイン
注射を組み合わせた治療法
である。当該治療法の症例
数を増やし、その結果を積
極的に発信する。また、MADI
のリハビリテーション部分
については、一般的なリハ
ビリテーションと比較する
RCTを開始しており、症例登
録を進める。

11. パーキンソン病の姿勢異常に対する新たな治
療法

・ 男性とは異なる複雑な病
態と心理社会的特徴を持つ
女性の薬物依存症者に関し
て、女性のライフサイクル
を踏まえた治療プログラム
を提供し、その効果を検証、
さらには各地の保健医療福
祉関係の支援者を対象とし
て研修会を開催し、普及・均
てん化を行う。

12. 女性の薬物依存症者に対する治療プログラム
の開発

・ 病院に臨床ゲノム診療科
と遺伝カウンセリング科か
ら成る「ゲノム診療部」を開
設し、ゲノム・遺伝子解析を
中核とする医療の実践を行
う。

13. IRUD外来の開設による、未診断者への高度な
診断サービスの提供

・ 向精神薬の多剤大量処方
を受けている気分障害(う
つ病、双極性障害)の症例

15. 向精神薬の多剤大量処方を受けている気分障
害の症例に対する減薬に向けた取組及び認知行
動療法の導入に向けた検討

パーキンソン病・運動障害疾患(PMD)セン
ターで開発したパーキンソン病患者の姿勢障害
治療法について、独自開発の評価指標を用いて
有用性を検証した。
MADI ( Multidisciplinary Approach for
Postural and Gait Disorder)プログラムは手順
を統一したリハビリテーションとリドカイン投
与から成り、退院後には1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ
月後の外来フォローを実施して長期予後を確認
している。このプログラムを2024年度は34例に実
施した。MADIのリハビリテーション部分の安全
性・有用性を確認するための無作為化前向き試
験:MADI-RCTを2021年度から開始しており、2024
年度は新たに5名の参加同意を取得した。

「薬物問題をもつ女性の治療と支援に携わる
医療従事者研修」(対面)を令和6年11月に開催
し72名が参加した。また、令和6年7月および11
月、令和7年2月の計3回、女性のためのリカバ
リープログラムSeRA(Seeking to Recover from
Addiction)のファシリテーター実施者向けのオ
ンライン研修を開催し延べ86名が参加した。

NCNPでのゲノム医療の実装のため、令和5年4
月に開設された病院の「ゲノム診療部」において、
難病としての多くの遺伝性疾患が保険収載され
る中で、多種類の疾患に対する検査前及び検査後
の遺伝カウンセリングが増加した。当センターの
専門性を生かし、診療に必要な検査を機動的に衛
生検査センターで行う体制が整った。

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自己評価