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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (84 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等

ベルに見合った臨床評価指
標を策定し、医療の質の評価
を実施し、その結果を情報発
信すること。

年度評価

項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価

主な業務実績等

1-3
自己評価

(1) 診断未確定例の診断実施
センターの取組む神経・筋疾患分野では、希
少疾病が多くあり、希少疾患であるため地方の
難病拠点病院であっても対応困難な患者が多く
、そうした他の医療機関では対応困難な希少神
経難病患者に対する高度・専門的な医療の提供
を行っている。
(2) 未診断疾患イニシアチブ(IRUD)による
ネットワーク構築の推進
統合プロトコルに基づき、NCNPがIRUDコーディ
ネーティングセンターとして最高意思決定機関
であるIRUD推進会議の運営、全体のガバナンス・
研究の推進・進捗管理を行った。全国39拠点病院
、13高度協力病院、483協力病院が参加している
。各拠点病院・高度協力病院において、複数の診
療科の組織内連携・小児から成人までシームレス
に対応可能な体制・医師会を中心とした地域連携
を実現したIRUD診断委員会が組織され、IRUDエン
トリーから診断確定・報告まで、各地域における
IRUDの中核的な活動を担った。21の専門分野にお
いて、各拠点病院・高度協力病院の分野別専門家
から組織され専門的見地から診断委員会をサポ
ートする臨床専門分科会が構築されたことによ
り、全国縦断的・専門分野横断的なIRUD診断連携
体制が確立している。各拠点病院・高度協力病院
と5拠点のIRUD解析センターが有機的に連携し
た分散型ネットワークと、検体・臨床情報のIRUD
リソースセンターへの中央集約化の両者を達成
し、リソースのレポジトリを推進した。2024年9
月時点で、9,446家系・26,905名がIRUDに参加し
、7,564家系で解析が完了し、3,656家系で診断が
確定し、診断率は48.3%であった。NCNPはIRUDリ
ソースセンターも兼任し、令和6年度終了時まで
にDNA 9,855検体、Cell line 5497検体、5,634解
析報告書を保管した。

り、我が国全体に占める患者数が極めて高い数値
となっておりナショナルセンターとしての役割を
担っている。
・さらにその実績により未診断疾患イニシアチブに
おいて、主幹病院(成人疾:IRUD-A)として連携
しネットワークを構築している。
・センターの診療部門では、first in human 試験や
医師主導治験にも対応できるよう治験病床を確保
し、トランスレーショナルリサーチメディシンの
担い手としての役割を担っている。
・精神科領域におけるニューロモデュレーション、
進行性パーキンソン病患者に対するレボドパ持続
経腸療法などの高度・専門的な医療を提供した。
・コロナ後遺症外来ではコロナ罹患後の後遺症に悩
む患者の診療にあたるとともに、診療の手引きの
執筆等にも携わった。
・総合てんかんセンターは、てんかん全国支援セン
ターとして、てんかんの診断、医療、研究、教育
及び社会活動に関わる包括的な医療研究事業を実
施した。具体的な内容は以下のとおり。
ア 政策への貢献
てんかん診療拠点機関や、地方自治体など様々
なステークホルダーとの調整役として機能した。
また、人材育成として、てんかん診療支援コーデ
ィネータ認定制度の運用に加え、研修会を2回開催
した。
イ 診療
東京都のてんかん支援拠点として、総合てんか
んセンターを中心に、外来、入院及び手術の充実を
図った。令和6年度もひきつづき、専門医による診
療へのアクセスが容易になるよう遠隔診療を行っ
た。
ウ 研究
「持続可能で先進的なてんかん医療と遠隔医療
を用いたデータベースの確立に関する研究」を実
施した。

3.治験の担い手となる医療の提供
センターの診療部門は、トランスレーショナル
メディシンの実施のため、治験病床を配置し、治
験推進部門のCRCと協力しつつ病棟スタッフがFi
rst in Human試験や医師主導治験を含めた入院 <目標の内容③>
を要する治験に当たっている。
患者の視点に立った良質かつ安心な医療の提供は
センターが高度・専門的な医療や医療の標準化を推
令和6年度
新規(契約) 継続
合計
進するための最新の科学的根拠に基づいた医療を提
企業治験
17件
51件
68件
供するための基礎になるものであり、以下のとおり
医師主導治験
1件
4件
5件
定性的な目標、定量的な指標を掲げている。
【治験実施症例総数(国際共同治験を含む)推移】

83 / 148

R3

R4

R5

R6

企業治験

131

161

145

120

医師主導治験

25

4

11

14

R7

R8

【目標】
ア それぞれの特性を生かした、多職種連携かつ診
療科横断によるチーム医療を推進し、特定の職種
への過度な負担を軽減するとともに、継続して質
の高い医療の提供を行う。
イ 医療安全については
・同規模・同機能の医療機関との間における医療