資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (91 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
て263名の患者に専門治療を提供した。
・ 概日リズム睡眠・覚醒障害
に対しては、高照度光療法
やメラトニン製剤の投与な
どの時間生物学的治療法に
取り組む。
2. 概日リズム睡眠障害に対する時間生物学的治
療法
・ 睡眠衛生の啓発、レジリエ
ンスの獲得を目指した集団
療法の開発・提供をすすめ
る。
3.睡眠衛生の啓発、レジリエンスの獲得を目指
した集団療法の開発・提供
・ 双極性障害・大うつ病性
障害患者の抑うつ症状に対
する修正型断眠療法の提供
を進める。
4.双極性障害・大うつ病性障害患者の抑うつ症
状に対する修正型断眠療法の提供
・ パーキンソン病に関して、
リハビリテーション、心理
的サポート、服薬指導など
患者のもつ全ての問題点を
多職種で解決するための方
法論を開発し、実践する。
5. パーキンソン病患者のもつ問題点を多職種で
解決するための方法論を開発・実践
入院適応となるのはしばしば元来での治療に
て十分な治療効果の得られない難治性の概日リ
ズム睡眠・覚醒障害患者である。
入院患者の推移は、以下のとおりである。そ
の多くは睡眠・覚醒相後退障害の患者が占めた
。
令和3年度 31名
令和4年度 28名
令和5年度 18名
令和6年度 22名
令和元年度より、不眠に対する認知行動療法
で用いられる睡眠スケジュール法や、睡眠表や
活動量計を用いたモニタリング及びフィードバ
ックを取り入れた、新しいプログラム(睡眠力
アッププログラム)をまとめ上げ実施しており
、令和6年度は同プログラムに77名がエントリ
ーし、成果を上げている。
さらに、睡眠中の持続陽圧換気(CPAP)の使用
を要する中等症~重症の閉塞性無呼吸患者にお
いては、CPAPがうまく使えないことがしばしば問
題となるが、慢性呼吸器疾患看護の認定を有する
看護師が外来にてほぼ全例に指導を行っており、
これによるCPAPアドヒアランスの改善、患者満足
度の向上が得られている。
双極性障害・大うつ病性障害患者の抑うつ症
状に対する覚醒療法(修正型断眠療法)は、5北
病棟での実施が可能な状況を整えており、令和
6年度は3名が治療対象となり、いずれも気分症
状の速やかな改善が観察された。
パーキンソン病患者に対するリハビリテーシ
ョンについては、ブラッシュアップ入院リハビ
リテーション、LSVT-BIG/LOUDなどのプログラム
入院を積極的に推進した。また、同症に起因す
る姿勢異常に対しては評価・介入・リハビリテ
ーションを統合した当院独自に構築したプログ
ラムを継続して実践した。同症は、身体疾患と
しての側面だけでなく非運動症状(幻覚や認知
機能障害など)も伴ってくる。そのため、臨床
心理士による認知行動療法は、同症に対しても
有用と考えられ、同療法による介入を実施した
90 / 148
1-3
自己評価