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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (90 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等

に対し、詳細な問診と検査
による減薬の可能性を考慮
し、同時に、鑑別診断と併
存疾患の精査を適切に行
う。また、高齢患者におけ
るフレイル状態と気分障害
との関連を調べるためコホ
ート研究に沿った心理教育
を行う。

年度評価

項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価

主な業務実績等

これまでの気分障害外来患者を対象とした縦
断的研究により、うつ病と双極性障害ともに1
年後に抑うつ症状やQOL(日常役割機能、健康
感、社会生活、心の健康)が改善していること
を示した。患者の機能的予後に大きく影響する
認知機能評価尺度として、国際基準として海外
で瀕用されている検査バッテリーの日本語版の
信頼性・妥当性の検証を行い、整備する。令和
6年度は、気分障害の認知機能障害を測定する
国際的に用いられている評価尺度であるBAC-A,
SCIの日本語版の妥当性を検討する研究を行っ
た。令和6年度は、うつ病40名、双極症40名、
健常者50名と、いずれも目標数である症例デー
タ取得を完了した。
<評価の視点>



医療の標準化を推進する
ための、最新の科学的根拠
に基づいた医療の提供

② 医療の標準化を推進する
ための、最新の科学的根拠
に基づいた医療の提供

精神・神経疾患等に対する ・ 児童・青年・成人のうつ病、
医療の標準化を推進するため
不安症、PTSD、摂食障害、慢
、引き続き最新の科学的根拠
性痛、発達障害、周産期のメ
に基づいた医療の提供を行
ンタルヘルス問題及び物質
う。
依存・嗜癖行動に関して国
際的にエビデンスの提出さ
れているCBTを提供し、従来
の方法では治療困難な患者
の治療や減薬等につなげ
る。



精神・神経疾患
等に対する医療の
標準化を推進する
ため、最新の科学
的根拠に基づいた
医療を提供してい
るか。

② 医療の標準化を推進するための、最新の科学的
根拠に基づいた医療の提供
1. 国際的にエビデンスの提出されている認知行
動療法(CBT)の提供
以下に示すとおり、さまざまな疾患に対して
CBTを提供している。
(1)CBTセンターと病院の連携によるCBT提供の
取組
病院臨床心理部と連携したCBT臨床提供お
よび臨床試験において、うつ病、不安症(パ
ニック症、社交不安症、全般不安症)、強迫
症、心的外傷後ストレス症、注意欠陥・多動
性障害等に関するCBTを提供した。CBTセンタ
ーでは、研究を通して397件のCBTセッション
を実施した。
(2)不眠症に対する認知行動療法(CBT)の提

CBTセンター、公共精神健康医療研究部と協
力し、CBT-Iがより多くの患者に受けられるよ
う、準備を整えている状況である。現時点では
、保険診療上医療行為として施行することがで
きないため、一部の希望者にのみ研究の一環と
しての提供に留まるため、参加者は限られる。
(3)薬物依存に対する認知行動療法(CBT)の提

国内でも数少ない薬物依存症専門外来とし
て、集団認知行動療法(CBT)や個人精神療法等
の専門的治療を提供している。令和6年度は、
延べ1,250名の患者に対して、我々が開発した
外来集団認知行動療法による治療を提供した。
治療においては、薬物依存症からの回復の具体
的なイメージを提供することで、回復への希望
を持ってもらうために薬物依存回復者にも認
知行動療法の治療の際に参加してもらうよう
にしている。また、依存症に特化した外来集団
作業療法も実施し、令和6年度は延患者数にし

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自己評価