資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の視
点)、指標等
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
。
「精神障害にも対応する地域包括ケアシステ
ム」を支える仕組みの1つである包括的支援マ
ネジメントに関する公認心理師および作業療法
士の参加実態を明らかにし、現状での課題と今
後の方向性について示す報告書およびハンドブ
ックの発行につながった。
また、統合失調症患者が直面する社会生活上
の困難を克服するための政策について、欧州、北
米の研究者・医療従事者と協働し、提言書として
発信した。
[定量的視点]
・ 委員、オブザー
バーとして国の
審議会、検討会
等への参画数
(モ)
・ 政策提言数
(評)
①
①
重点的な研究・開発
精神・神経疾患等の本態
解明を目指した研究
センターが担う疾患につ
精神・神経疾患等について、
いて、症例集積性の向上、臨 生物学的手法又は心理社会的
床研究及び治験手続の効率 手法を用いて、発症機序や病
化、研究者・専門家の育成・ 態の解明につながる研究を引
確保、臨床研究及び治験の情 き続き実施する。そのため、必
報公開、治験に要するコス 要な科学技術を取り入れ、遺
ト・スピード・質の適正化に 伝子、蛋白質などの分子レベ
関して、より一層強化する。 ルから細胞、組織、個体、社会
また、First in human(ヒ に至るまでの研究をヒト又は
トに初めて投与する)試験を 疾患モデル動物等において実
はじめとする治験・臨床研究 施し、精神・神経疾患等の発症
体制を強化し、診療部門や企 に関わる脳神経回路・機能や
業等との連携を図り、これま 病 態 に つ い て の 解 明 を 目 指
で以上に研究開発を推進す す。
る。
さらに、精神・神経疾患、
筋疾患、発達障害、物質依存
症や嗜癖行動、認知症疾患等
の研究開発への応用を目指
し、脳機能に関わるゲノム、
再生、免疫、変性等の生命現
象の機能解明や、様々な疾患
を対象にした発症メカニズ
ムの解明等のための基礎的
な研究と治療法の開発を推
進するとともに、国内外の医
療機関、研究機関、関係学会
等のほか、地方公共団体、民
間団体等とも連携を図りな
がら、関係者の支援・人材育
成、研究成果の普及を図る。
具体的には、
①
精神・神経疾患等の本態
解明を目指した研究
[定量的視点]
・ 委員、オブザーバーとして国の審議会、検討
会等への参画数
令和6年度 16件(18件)
・
政策提言数
令和6年度 3件(4件)
※( )は、前年度実績
①
精神・神経疾患等の本態解明を目指した研究.
発症機序や病態の解明につながる研究
・ 精神・神経疾患等につい
て、生物学的手法又は心
理社会的手法を用いて、
発症機序や病態の解明に
つながる研究を引き続き
実施する。
1. 発症機序や病態の解明につながる研究
(1)運動神経疾患原因分子TDP-43の機能と疾患
との関係に関する研究
患者検体由来iPS細胞から分化させた神経細
胞を用いて、レトロウイルス由来エレメント活
性化を評価する研究を継続した。
TDP43欠損マウスモデルを用い、Ferritin heav
y chainのmRNAがTDP-43依存的に軸索輸送され
ることにより神経機能調節に関与していること
を示した。
<英語原著論文>
TDP-43 transports ferritin heavy chain
mRNA to regulate oxidative stress in ne
uronal axons.
(2)タウ蛋白リン酸化の制御と神経変性疾患発
症機序への寄与に関する研究
神経活動に依存してタウの脱リン酸化が起
こることを示し、それがProtein Phosphatase
1によるものであることを示した。また脱リン
酸化されたタウは微小管への結合が強まった
ことから、神経活動依存的なタウリン酸化調
節による微小管結合状態の調節の可能性が考
えられた。
<英文原著論文>
Neuronal Excitation Induces Tau Protei
n Dephosphorylation via Protein Phosphat
ase 1 Activation to Promote Its Binding
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自己評価