資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (85 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
令和6年度の治験病床稼働状況
治験患者数
1-3
自己評価
延べ486名
4.専門疾病センター等による高度・専門的な医
療の提供
患者を全人的にとらえ、診療科横断的、かつ
多職種協働による包括的診療を専門疾病センタ
ーとして実践した。各専門疾病センターでは、
以下のとおり両研究所及びIBIC、CBTセンター等
と共同して、臨床研究及び病態解明、治療研究
を進めた。
(1)多発性硬化症センター
診療に貢献する情報を提供するために、NCNP
オンライン講演会や日本多発性硬化症協会の
市民公開国座で講演や司会を務めた。日本神経
眼科学会の特別講演(NMOの新規治療)を含め、
医師向けの講演も数多く担当した。
安全相互チェックを行う
・全職員を対象とした医療安全や感染対策のため
の研修会を年間2回以上開催し受講状況を確認
する
・医療安全管理委員会は、毎月1回以上定例開催
する
・インシデント及びアクシデントの情報共有等を
行う
ことを通して、医療事故防止、感染管理及び医
療機器等の安全管理に努め、医療安全管理体制
を強化する。
ウ 患者と信頼関係を構築した上で、患者・家族が
治療の選択・決定を主体的に行うことができるよ
う支援する。
エ 入院時から地域ケアを見通し、地域生活への移
行を目指した良質かつ適切な医療の提供を行う。
オ 重症心身障害児(者)に対して、心身の発達を
促す医療及び様々な合併症を予防する総合的な医
療等、質の高い医療の提供を行う。
(2)筋疾患センター
専門外来(第4火曜日)及び臨床研究等の活 <目標と実績の比較>
動を展開し、電気生理学的検査、画像診断、筋
令和6年度の実績値は次のとおりであり目標を上
病理、遺伝子診断等の最新の知見に基づく診断 回る成果が認められる。
を行っており、特に筋病理診断及び遺伝子診断
は世界最高水準の実績である。また、若手医師 【実績値】
の教育を目的とした病院合同臨床カンファレ
ア-1 多職種連携かつ診療科横断的なチーム医療
ンスを毎週金曜日に実施した。
の推進
褥瘡対策チームは皮膚・排泄ケア認定看護
(3)てんかんセンター
師、医師、メディカルスタッフで構成され毎週
ア NCNPてんかん全国支援センターの活動
NSTと合同でカンファレンス及び褥瘡回診
1)てんかん診療に関する調整役
を実施した。褥瘡対策チームが介入した患者
てんかん診療拠点機関、厚生労働省、地方
の治療率は76%であった。また、褥瘡発生率は
自治体、てんかん学会、JEPICA、てんかん協
0.03%と前年度と同様の数字を維持した。
会、てんかん患者団体、てんかんに関わる
精神科リエゾンチームは精神科リエゾンチ
様々な組織間の調整役として業務を遂行し
ーム加算の算定の対象とならない障害者施設
た。
等入院基本料を算定している病棟からの神
2)てんかん地域診療支援拠点拡充支援
経・筋疾患の難病患者に対する精神科リエゾ
てんかん地域連携支援施設の構築(てんか
ン介入依頼にも対応し、当院の精神科として
ん診療ネットワーク)、てんかんの専門的な
精神的な治療やケアを要する患者への精神科
治療や相談支援、啓発活動を行った。
治療・心理的サポートを通じ、精神科以外の診
3)てんかんに関わる様々な職種の育成、教
療科の円滑な入院診療と患者の満足度向上に
育・支援
貢献することができている。
てんかん診療支援コーディネータ認定制度
呼吸器ケアサポートチーム(RST)は医師、
と研修会を行った。
看護師、臨床工学技士、理学療法士により構成
イ てんかん診療支援拠点機関
され、チームで協力して呼吸ケアの相談、教
令和6年度は、てんかん地域診療支援拠点
育、実践を行っている。令和6年度のRST回診
が令和5年度の29施設から30施設となった。
による介入件数は延べ433件であった。
ウ てんかん診療支援コーディネータ認定制度
その他、栄養サポートチーム(NST)や精神
本事業において、てんかん支援両支援コーデ
科病棟多職種チームの活動により、チーム医
ィネータが最も重要な役割を担う。てんかん
療を推進している。
診療支援コーディネータの要件は、てんかん
診療に従事する者であって、精神障害福祉に
ア-2 専門疾病センターにおける他の医療機関の
理解と熱意を有すること、てんかん患者及び
モデルとなるチーム医療の推進
その家族に対し、相談援助を適切に実施する
12 の専門疾病センターがそれぞれ多職種連
能力を有すること、医療・福祉に関する国家
携や診療科横断的な活動を推進しチーム医療
資格を有することである。業務としては、医
を推進している。
療機関や精神保健福祉センター、管内の医療
睡眠障害センターでは、CBT-Iで用いられる
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