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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の視
点)、指標等

年度評価

項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価

主な業務実績等

・ 遺伝子改変動物、神経由
来初代培養細胞、iPSC 由
来運動ニューロン等を活
用してバイオマーカー・
創薬シーズの探索を行
う。

8.筋萎縮性側索硬化症(ALS)の家族性ALSの原因遺
伝子・孤発性ALSの疾患関連遺伝子の探索、遺伝
子改変動物、神経由来初代培養細胞、iPSC由来運
動ニューロン等を活用してバイオマーカー・ 創
薬シーズの探索
これまでに、家族性筋萎縮性側索硬化症(家族性
ALS)の原因遺伝子産物ErbB4の発現が、孤発性ALS
の脊髄運動ニューロンにおいて低下していること
を見出し、ErbB4の発現低下が運動ニューロン死を
惹起するかどうかをIn vivoで確認するために作製
した、タモキシフェン依存性運動ニューロン特異
的コンディショナルノックアウトマウスを用いた
解析により、病理学的に運動ニューロン変性を確
認した。変性の程度を定量的に評価し、運動ニュー
ロンにおける核内異常を見いだした。令和6年度
にはSingle cell nuclear RNA-Seqを行い、変性早
期の核内病態の解明を進めた。

・ 基礎・臨床ビックデータ
の AI 解析に基づく「デー
タ駆動型」
、および、脳情
報処理の計算理論に基づ
く「理論駆動型」の脳病態
AI 活用研究を統合し、精
神・神経疾患、発達障害の
新しい疾病概念・個別化
医療技術の創出つながる
先導的研究を推進する。

9.ビックデータのAI解析に基づく「データ駆動
型」及び脳情報処理の計算理論に基づく「理論駆
動型」の脳病態AI活用研究を統合し、精神・神経
疾患等の個別化医療技術の創出につながる先導的
研究
脳病態AI研究センターの設立に向けて、以下の
実績を挙げた。情報基盤管理の専門家である特任
研究室長および科研費研究員を雇用し、NCNP内に
散在する大規模な情報資産に関してヒアリングを
実施、情報資産カタログを作成し、ホームページ上
で外部に公開できる体制を整備した。民間企業
(NTT)とのパートナーシップ協定にもとづく協業
を支援し、個別のプロジェクトの進捗にも貢献し
た。大規模解析環境の構築に向けては、高速計算サ
ーバーを拡充と、高速かつ安全なネットワーク環
境の整備を行った。委託調査を利用し、国内の脳病
態データサイエンス・理論研究拠点となるための
ロードマップを作成し、海外研究機関を参考に、必
要な組織・研究情報基盤を明確化した。また、セン
ター外の研究者も対象とした教育提供として、隔
月でのオンラインセミナー(脳病態数理・データ科
学セミナー;年度内計6回開催、各回の参加者50100名程度)と、令和7年3月にハンズオンセミナ
ー(CPSY TOKYO;延べ300名以上が参加)を開催し
た。

・ 注意欠陥・多動症に対す
るペアレント・トレーニ
ングなど心理社会的治療
の有効性に関するエビデ
ンスを構築し、医療にお
ける実施の有用性に関す
る検討を行い、新たな医
療法の確立を目指す。

10.注意欠如・多動症に対するペアレント・トレー
ニングなど心理社会的治療の有効性に関するエビ
デンスの構築及び医療における実施の有用性に関
する検討
Parent Child Interaction Therapy(PCIT)を施
行し、脱落の要因について解析を行っている。令和
6年にはシステマティックレビューを行い、論文
を投稿した。

・ ヒト自閉症の遺伝子発
現異常と精密な類似性を
示すバルプロ酸マーモセ
ットを用いて、高い精度
のヒト自閉症の病態と診

11.マーモセットの自閉症モデルを用いた自閉症の
病態と診断法・治療法の開発
本年度は、ヒトに近い高次機能をもつマーモセ
ットを用いた霊長類モデル研究を通じて、自閉ス
ペクトラム症(ASD)の病態理解と診断・治療法開

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自己評価