資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (41 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の視
点)、指標等
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
病態理解や診断支援に新たな可能性を示した(英
文原著論文として発表)。
・
デジタル技術による遠隔
での CBT や、人工知能技術
を用いた CBT の革新的研究
を先導する。
26. デジタル技術による円滑でのCBTや、人工知能
技術を用いたCBTの革新的研究
学術変革領域研究(B)『超高精細精神ケア』
において、人工知能技術を心理療法に適用する研
究を精力的に進めた。日本認知・行動療法学会等
での講演や、関連学会でのシンポジウムを行った
学術変革領域研究(B)『超高精細精神ケア』の
音響班として、グリッド版ハミルトンうつ病評価
尺度(GRID-HAMD)実施時における患者の音声特
徴を人工知能技術で解析した研究成果をICCP
17th Int Cong Clinical Psychologyにおいて、
ポスター発表した。
・
気分障害センターでは専
門外来を受診するうつ病や
双極性障害患者などの気分
症状、認知機能を含む機能
的転帰、性格特性などの評
価を行う。また、バイオバ
ンクとの協働により、血液
サンプルなどのバイオリソ
ース、脳画像データ等を収
集する。以上の臨床的・神
経生物学的指標の縦断的調
査に基づくデータベースを
構築し、病態解明やバイオ
マーカー研究、および新規
治療法開発に生かす。ま
た、センター内あるいは他
の NC の関連部署と緊密に
連携し、疾患横断的・領域
横断的な研究を展開する。
27. 臨床的・神経生物学的指標の縦断的調査に基づ
くデータベースを構築し、病態解明やバイオマー
カー研究、および新規治療法開発
専門外来である気分障害外来の受診患者数は、
令和6年度総人数は107名(うつ病30名、双極性障
害41名、その他36名)であり、そのうち66名はバ
イオバンクに登録し、バイオリソースの提供をし
ていただいた上で、1年間のフォローアップを行
っている。バイオバンクとの協働により、血液サ
ンプルなどのバイオリソース、脳画像データ等を
収集し、臨床的・神経生物学的指標の縦断的調査
に基づくデータベースを構築している。気分障害
外来患者を対象とした縦断的研究、幼少期トラウ
マとうつ症状の発現に関連する生物的マーカーの
検討(行動医学研究部との共同研究)、気分障害
外来患者におけるフレイルバイオマーカーの検証
(国立長寿医療研究センターとの共同研究)及
び、本邦を含む5か国が協働する「双極症を対象
にした抗精神病薬ルラシドンの追加投与による認
知機能増強効果に関する無作為化試験」のデータ
を集積している。R.6年度には、双極症の認知機
能障害に関する研究の促進のためのデータベース
構築を目的とした国際的コンソーシアム
(ICONIC-BD)に参加し、活動を開始した。具体
的には、「気分障害外来患者を対象とした縦断的
研究(A2021-081)」の研究計画書を改変し、倫理
委員会の承認を受けた後、同研究で得られた双極
症患者の認知機能等のデータセット30例を、メル
ボルン大学Tamsyn van Rheenen博士に送付した。
・
治療抵抗性を示す精神疾
患に対してニューロモデレ
ーション利用法(シータバ
ースト刺激療法:TBS、磁
気けいれん療法:MST な
ど)を用いた特定臨床研究
(jRCTs032210059)を実施
し、新規治療法開発を目指
す。
28.新規治療法開発を目指した、治療抵抗性を示す
精神疾患に対するニューロモデレーション療法の
実施
薬物療法に反応しない治療抵抗性を呈する複数
の精神疾患に対してニューロモデュレーション療
法を行い、その有用性を探索的に検討している。
令和6年度末時点で慈恵医大との2施設合計44名
を登録した(そのうちNCNP単独で29名)。症例登
録期間を2027年9月末まで延長し、全体の目標症
例登録90例を目指す。
1. Neuroinflammatory Alterations in Treatm
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自己評価