資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (88 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等
・ 2019年3月に先進医療B(告
示番号B30)として開始した
「薬物療法に反応しない双
極性うつ病への反復経頭蓋
磁気刺激(rTMS)」試験を東
京慈恵会医科大学、慶應義
塾大学と多施設共同で実施
している。症例を蓄積して
医療機器の薬事承認およ
び、双極性うつ病に対する
rTMS療法の保険収載を目指
す。
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
制度を活用した反復経頭蓋磁気刺激装置
(rTMS)を用いた二重盲検比較化試験を行って
いる。令和4年度に症例登録機関を2027年2月
末まで延長し、全体の目標症例登録96例を目指
している。令和6年度末時点で全施設合計39名
を登録した。有害事業の報告は起こっていな
い。
7.治療抵抗性うつ病への反復経頭蓋磁気刺激療
法(rTMS)による維持療法研究
抗うつ薬による薬物療法に反応しない中等症
以上の成人うつ病を対象とし、急性期rTMS療法
(3~6週間)に反応あるいは寛解した患者に
対して、rTMSによる維持療法(12カ月間)を行
い、維持rTMSの有効性及び安全性を検証する。
現在、当院、東京慈恵会医大を含む国内22施設
が参加し、目標症例300例中120例が登録され
た。
・ 2021年5月に先進医療B
(告示番号B60)として開始
した治療抵抗性うつ病への
反復経頭蓋磁気刺激療法
(rTMS)による維持療法研
究を多施設共同で実施して
いる。うつ病の再燃・再発や
うつ症状の増悪抑制効果を
明らかにし、保険収載を目
指す。
8.標準化のモデルとなる精神疾患へのニューロ
モデレーション療法の提供
当院でうつ病へのrTMS療法の実施モデルと確
立するため、rTMS専属の臨床検査技師を雇用・
教育し、また病棟看護師や外来スタッフ含め効
率的かつ安全に治療を実施できる体制や運用を
構築した。また実施可能な病棟を拡大した。令
和6年度のTMS件数は989件で、前年度を690件か
ら大きく増加した。令和6年7月28日に開催さ
れた第11回反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)講習会
では当院の医師が講師を務めた。
令和6年度難治性精神疾患研修(東京都福祉
委託事業)を実施した。申込人数延べ921名・オ
ンデマンド配信179日、ライブ配信による総合討
論会を2回行った。また、公益社団法人日本精神
科病院協会との共催でメディカルスタッフ向け
電気けいれん療法(ECT)を実施し、ECTの均て
ん化、普及の活動を行った。申込人数121名・オ
ンデマンド配信70日、ライブ配信による総合討
論会を1回行った。その他、野田隆政が日本精神
神経学会、第20回ECT講習会および第21回ECT講
習会「電気けいれん療法(ECT)の基礎と実践」
の講師を務めた。
・ ニューロモデレーション
センター及び精神診療部の
専門スタッフが標準化のモ
デルとなるうつ病へのrTMS
療法を提供する。
・ ニューロモデレーション
センター及び精神診療部の
専門スタッフが標準化のモ
デルとなるECTを提供する。
・ 高度専門的知識と技術が
要求され他施設での対応が
困難な筋病理診断や遺伝子
診断等に関し、全国の医療
機関に向けて統合的な筋疾
患診断後方支援を行う。衛
生検査所登録を目指す。
9. 筋病理診断及び筋疾患遺伝子診断
・ パーキンソン病患者への
薬剤血中動態モニターに基
づく高度・専門的医療を引
10. 薬剤血中動態モニターに基づく高度先駆的治
療の提供
パーキンソン病治療の中心であるL-dopa製剤
全国各地の医療施設より、筋病理診断1,148
例、遺伝子解析1,350例の解析依頼を受けた。
順次解析を進め、結果が出来次第、主治医に
報告している。
診断後の検体を蓄積した筋レポジトリを活用
し、多数の論文が出版された。
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自己評価
【目標値】
・専門領域の診断・治療に関する手術件数 令和5
年度(163 件)以上増
・病床利用率 90.2%以上
・平均在院日数 15.8 日以下(契約入院・医療観察
法病棟を除外)
・入院実患者数 152,700 人以上
<目標と実績の比較>
【実績値】
令和6年度の実績は次のとおりであり、おおむね
目標通りの実績となった。
・専門領域の診断・治療に関する手術件数 181 件
・病床利用率 86.9%
・平均在院日数 15.5 日
(契約入院・医療観察法病棟を除外)
・入院実患者数
147,645 人
(参考)
令和6年(2024年12月分)病院報告
(厚生労働省公表) より
・病床利用率
精神病床 80.4% 一般病床62.7%
・平均在院日数
精神病床 253.7日 一般病床14.9日
<その他の目標(指標)と実績の比較>
予算額は 11,248 百万円であり、決算額は 11,693 百
万円となり、予算額と比較して 446 百万円増となって
いる。増減の主な要因は、有形固定資産取得が計画よ
り増加したことによるものである。
また、経常費用は 11,885 百万円、経常収益は
12,034 百万円となり、事業損益 298 百万円となって
いる。これは、医業収益が増加したことによるもので
ある。