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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

2.医療の提供に関する事
項[診療事業]

2.医療の提供に関する事項

国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等

2.医療の提供に関する事項

<定量的指標>

病院の役割については、引
き続き医療観察法指定入院医
療機関としての機能を果たし
た上で、都道府県が策定する
地域医療構想等を踏まえつつ
、精神・疾患等の専門性を生
かしながら高度専門医療等の
医療機能を担うとともに国立
研究開発法人として、質の高
い臨床研究や治験を実施する
ことで、精神・神経疾患等の
新たな予防・診断・治療法等
についてエビデンスを構築し
、科学的根拠に基づいた高度
かつ専門的な医療を提供す
る。
精神・神経疾患等の研究成
果を活かし、患者の生活の質
の向上を目指した全人的な医
療を引き続き提供する。



(1)医療政策の一環とし (1)医療政策の一環として、 (1)医療政策の一環とし
て、センターで実施すべき
センターで実施すべき高
て、センターで実施すべき
高度かつ専門的な医療、標
度かつ専門的な医療、標準
高度かつ専門的な医療、標
準化に資する医療の提供
化に資する医療の提供
準化に資する医療の提供



病院の役割については、引
き続き医療観察法指定入院
医療機関としての機能を果
たした上で、都道府県が策定
する地域医療構想等を踏ま
えつつ、精神・神経疾患等の
専門性を生かしながら、高度
専門医療等の提供を行うも
のとする。
【重要度:高】
精神・神経疾患等に対する
中核的な医療機関であり、研
究開発成果の活用を前提と
して、医療の高度化・複雑化
に対応した医療を実施する
ことは、我が国の医療レベル
の向上に繋がるため。

我が国における精神・神経 ① 高度・専門的な医療の提 ① 高度・専門的な医療の提
疾患等に対する中核的な医


療機関として、国内外の研究
施設及び医療機関等の知見
精 神 ・ 神経 疾 患等 に つい ・精神・神経疾患等につい
を集約しつつ研究部門と密 て、研究部門と密接な連携の
て、研究部門と密接な連
接な連携を図り、その研究成 元に、国内外の研究成果を集
携の下に、国内外の研究
果を活用し、先進医療を含む 約し、引き続き先進医療を含
成果を集約し、先進医療
高度かつ専門的な医療の提 む高度・専門的な医療の提供
を含む高度・専門的な医
供を引き続き推進する。
を行う。
療の提供を行う。
特に薬物療法など既存の
特に薬物療法など既存の治
治療法が効かない双極性障 療法が効かない双極性障害の
害の患者のために、新たな治 患者のために、新たな治療方
療方法として、先進医療制度 法として、先進医療制度を活
を活用した反復経頭蓋磁気 用した反復経頭蓋磁気刺激装
刺激装置(TMS)を用いた治療 置(rTMS)を用いた治療を中
の標準化を目指す。
長期目標の期間中に 24 人以
心神喪失等の状態で重大 上に対して行い、中長期目標
な他害行為を行った者の医 期間中に保険収載を目指す。
療及び観察等に関する法律
(平成15 年法律第 110 号)
の対象者に対しては、研究部
門と連携し、退院後の地域生
活への安全で円滑な移行を
支援する質の高い医療の提
供を行うこと。
また、病院の医療の質や機
能の向上を図る観点から、セ
ンターとして提供すること
を求められている医療のレ

年度評価

項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価

主な業務実績等

自己評価

2.医療の提供に関する事項

<評定と根拠>
評定: A

効果的かつ効率
的に病院運営を行
うため、年間の病
院の手術件数・病
床利用率・平均在
院日数・入院実患
者数について、年
度計画において数
値目標を定めて取
り組んでいるか。

令和6年度における医療の提供に関する事項に係
る成果は、次のとおりであり、精神・神経疾患等に対
する先進医療を含む高度・専門医療、患者の視点に立
った良質かつ安全な医療の提供を行い、目標を上回る
成果が得られると認められたことから自己評価をA
としている。
<目標の内容①>
医療の提供については、センターの目的に基づき精
神・神経疾患等について、研究部門と密接な連携の下
に国内外の研究成果を集約し、先進医療を含む高度・
専門医療の提供を行うこととしている。その中で特に
中長期目標において、「薬物療法など既存の治療法が
効かない双極性障害の患者のために新たな治療方法
として、先進医療制度を活用した反復経頭蓋磁気刺激
装置(rTMS)を用いた療法標準化を目指す」こととし、
中長期計画においては、定量的指標として「中長期期
間中に 24 人以上に対して行い、保険収載を目指す」
としている。

<評価の視点>
精神・神経疾患
等について、研究
部門と密接な連携
の元、国内外の研
究成果を集約し、
薬物療法など既存
の治療法が効かな
い双極性障害の患
者に対する反復経
頭蓋磁気刺激装置
(TMS)を用いた
治療等、先進医療
を含む高度かつ専
門的な医療を提供
しているか。

<定量的指標>
■ 中長期目標の期
間中に、先進医療
制度を活用した反
復経頭蓋磁気刺激
療法装置(rTMS)
を用いた治療の実
施人数24人以上を
達成する。

(1)医療政策の一環として、センターで実施すべ
き高度かつ専門的な医療、標準化に資する医療
の提供


高度・専門的な医療の提供

1. 他の医療機関では困難な希少神経難病患者に
対する高度・専門的な医療の提供
我が国の

当院患者が

推定患者数

占める割合

717名

17,600名

4.1%

372名

5,000名

7.4%

110名

1,800名
~2,500名

4.4%
~6.1%

65名

500名
~1,000名

6.5%
~13.0%

当院患者数
多発性硬化

デュシェン
ヌ型筋ジス
トロフィー
肢帯型筋ジ
ストロフィ

先天性筋ジ
ストロフィ

顔面肩甲上
腕型筋ジス
トロフィー
筋強直性ジ
ストロフィ

GNEミオパチー

113名

2,500名

4.5%

167名

11,000名

1.5%

82名

315名

26.0%

2. 診断未確定例の診断

82 / 148

1-3

<目標と実績の比較>
先進医療制度を活用した、薬物療法に反応しない双
極性障害のうつ状態患者を対象とした反復経頭蓋磁
気刺激(TMS)を用いた治療を令和6年度は当センタ
ーで4名、全施設で累計 38 名に実施した。
また、令和4年度から「うつ病(急性期において
当該療法が実施された患者に係るものであって、薬
物療法に抵抗性を有するものに限る)の患者への反
復経頭蓋磁気刺激療法」が先進医療Bとして告示さ
れ、令和6年度は 32 例に実施した。
<目標の内容②>
センターの診療部門では、トランスレーショナルリ
サーチメディシンの実施等の役割を担うため「医療政
策の一環として、センターで実施すべき高度かつ専門
的な医療、標準化に資する医療の提供」を行うことと
している。
また、センターが高度又は先進的な医療を提供する
ためには、その基礎となる医療機関として患者の視点
に立った良質かつ安心な医療の提供に取り組むこと
が求められる。
<目標と実績の比較>
医療政策の一環として、センターで実施すべき高
度かつ専門的な医療、標準化に資する医療の提供と
して具体的に次に取り組んだ。
・センターの取組む神経・筋疾患分野では、希少疾
病が多くあり、希少疾患であるため地方の難病拠
点病院であっても診断がつかない患者が多く、そ
うした他の医療機関では対応困難な希少疾患患者
に対する高度・専門的な医療を提供することによ