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資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html
出典情報 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》
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様式2―1―4-1(別紙)
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画

国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の視
点)、指標等

年度評価

項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価

主な業務実績等

なった。さらに、この群では情緒・行動面の問
題が多く見られたものの、兄弟や友人との交流
がその影響を緩和する可能性も示唆された。本
研究は、「ゲーム時間が長いとADHDになる」と
の誤解に対し、長いゲーム時間はむしろADHDの
早期兆候である可能性を示した重要な成果であ
ると言える。
・具体的なインパクト

1-1
自己評価

<目標と実績の比較>
この指標に対して当センターの令和6年度の原著
論文及び総説の発表総数は、666 件であり、単年度
の実績としてはほぼ目標値どおりであった。
<目標の内容③>
当センターの担当領域の特性を踏まえた戦略的か
つ重点的な研究・開発の推進については、「研究成
果の科学的意義(独創性、革新性、先導性、発展性
等)」を評価軸として評価することとしている。

上記研究成果は、いずれも海外の著名科学誌で発 <目標と実績の比較>
表するなど、反響の大きいものばかりであるが、そ
当センターの研究成果における独創性、革新性、
の中でも特に独創性、革新性、先導性、発展性の観 先導性、発展性に則った科学的意義を象徴する事例
点から医療推進に大きく貢献する特に顕著な研究 として、脳の免疫細胞がシナプスを選んで除去する
成果は、次のとおり。
仕組みを解明が挙げられる。リアルタイムかつ高解
像度でシナプス除去を観察・操作できる手法を確立
ア デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬開発へ し、脳の免疫細胞であるマイクログリアが生きた神
の戦略的取り組み
経細胞から特定のシナプスを選んで除去する仕組
みを明らかにした。神経活動が高まると、シナプス
論文名
局所でカスパーゼ3が活性化され、補体分子C1qの集
Phase I/II Trial of Brogidirsen: Dual- 積を通じて除去が促進される。熱性けいれん後にも
Targeting Antisense Oligonucleotides for 同様の反応が起こり、抑制性シナプスの除去を介し
Exon 44 Skipping in Duchenne Muscular て神経回路のバランスが変化する可能性が示され
Dystrophy.
た。本研究成果は、てんかんをはじめとする様々な
掲載誌
シナプス病の病態解明につながることが期待され
Cell Reports Medicine
る。
プレスリリース:2025年1月10日
<目標の内容④>
デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療の新時
当センターの担当領域の特性を踏まえた戦略的か
代:世界初のエクソン44スキップ薬『ブロギジル つ重点的な研究・開発の推進については、「成果・
セン』が画期的なジストロフィン回復を実現
取り組みが国際的な水準等に照らし十分大きな意義
があるものか。」を評価軸として評価することとし
ている。
イ 脳の免疫細胞がシナプスを選んで除去する仕組
みを解明
<目標と実績の比較>
令和6年度におけるインパクト英文による原著
論文名
論文は、350 件であり、昨年度とからやや減少した
Prophylactic treatment with sialic acid
ものの高い水準を保っている。
metabolites precludes the development of
また、先に示した目標内容①における研究では、
the myopathic phenotype in the DMRVhIBM
海外への関連論文掲載や、海外誌に研究内容が掲載
mouse model
されるなど、当センターの研究は、国際的にも高く
掲載誌
評価されている。
Nature Communications
その他には、評価する指標(モニタリング)を
プレスリリース:2025年2月14日
次のとおり掲げている。
脳の免疫細胞がシナプスを選んで除去する仕
組みを解明 ~熱性けいれんがシナプス除去を ・国際学会での発表件数
促進する可能性も発見~
・国際会議等の開催件数
・国際学会での招待講演等の件数
ウ 飲料とうつ病の関連を解析
・国際共同研究の計画数、実施数
・海外の研究機関との研究協力協定の締結数
論文名
Association of sugary drinks, carbonated
これらの指標に対する令和6年度の実績は、以
beverages,
vegetable
and
fruit
下のとおりであり、国際学会での発表件数や招待
juices,sweetened and black coffee, and
講演等の件数が増加した。
green tea with subsequent depression: a
five-year cohortstudy
令和5年度 令和6年度
掲載誌
・国際学会での発表件数
240 件 → 246 件
Clinical Nutrition
・国際会議等の開催件数
4件 → 2件

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