資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (39 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
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中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の視
点)、指標等
・
新生児低酸素性虚血性脳
症の重症度と予後予測のバ
イオマーカーとして、sLOX-1 の臨床研究を継続し
て推進する。
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
16. 新生児低酸素性虚血性脳症の重症度と予後予測
のバイオマーカーとしてのs-LOX-1臨床研究推進
91例の3歳時神経発達評価の解析結果から、重
症度に比例してsLOX-1値が有意に上昇すること、
ROC曲線からAUC=0.96、感度-88.9、特異度=89.8を
得た。イムノクロマト検査薬は検量線の精度検証
を終えた。これらの結果をもって、PMDA全般相談を
進めた。
・
精神疾患等に対するバイ
オバンクを活用したエビデ
ンス(証拠、根拠)に基づ
く医療及びゲノム医療の実
現のためのコホート研究並
びに精神保健及び薬物問題
に関する疫学研究を実施す
る。
17.精神疾患等に対するバイオバンクを活用したエ
ビデンスに基づく医療及びゲノム医療の実現のた
めのコホート研究並びに精神保健及び薬物問題に
関する疫学研究
・
多くの精神・神経疾患の
死後脳を収集するため、院
内症例のみならず、院外症
例を当院で受け入れて剖検
する、ならびに出張剖検で
脳解剖を施行する。
児童・予防精神医学研究部では、気分障害セン
ターとも連携し双極症の認知機能障害研究の促進
のためのデータベース構築を目的とした国際的コ
ンソーシアムの活動として「気分障害外来患者を
対象とした縦断的研究」で得られた双極症患者30
例の臨床データを、メルボルン大学と共有した。
精神疾患病態研究部ではゲノムサンプル169例分
のGWASタイピングを行い、QCを経てCNVの同定等
を進めている。 行動医学研究部では160例の気分
障害患者および80例の健常対照者で血漿検体中の
生化学的分析を進め、数ヶ月後のうつ症状の程度
を予測するアミノ酸関連分子を見出した。
・
生前から剖検の意思があ
る患者を登録する生前登録
制度を充実させてスムーズ
な剖検を実現する。他施設
での剖検が敬遠されがちな
プリオン病、COVID-19、希
少な超百寿の剖検を積極的
に推進する。
18. 解剖数(出張剖検を含む)
・
剖検脳を超低温フリーザ
ー、ホルマリン固定で保存
し、センター内外の基礎研
究者にヒト脳試料として提
供し、医学の発展に寄与す
る。
解剖数 32例(プリオン11例)と、内科学会が
報告している大学等を含む医療機関よりも多い病
理解剖数を達成した。
19. プリオン病等の解剖数
プリオン病に関しては、11例の解剖を行い、解
剖数の少ないプリオン病の診断、公衆衛生学的観
点からの寄与が大きい。
・
各症例に国際標準に則っ
た神経病理診断を施行す
る。
20. ヒト脳試料の提供
・
精神保健医療福祉政策に
資する、精神・神経疾患等
に関する正しい理解と社会
参加の促進方策、地域生活
を支えるサービス等を提供
できる体制づくり等に関す
る研究開発を行う。
令和6年度は17例の提供があり、累積で300例
を超える研究使用可能な脳試料を蓄積している。
これらの試料を研究者に提供し、論文としての成
果も得られはじめた。
21. 国際標準に則った神経病理診断の施行
・
物質依存症・嗜癖行動、
PTSD、児童期虐待等の、社
会的影響の大きい重度スト
レス 疾患に関して、NMDA
受容体等の脳機能の分子生
物学的研究に基づいた病態
解明と治療法の開発に向け
た研究を行う。
新規症例及び以前の症例に関して、国際基準で
診断を行い、データ化を継続した。
22. 精神・神経疾患等に関する正しい理解と社会参
加の促進方策、地域生活を支えるサービス等を提
供できる体制づくり等に関する研究開発
精神保健福祉相談員の講習に関する通知に基づ
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自己評価