資料2‐1 令和6年度 業務実績評価書(案) (61 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59633.html |
出典情報 | 厚生労働省国立研究開発法人等審議会 高度専門医療研究評価部会(第39回 8/5)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
中 長 期 目 標
中 長 期 計 画
国立精神・神経医療研究センター
令 和 6 年 度 計 画
主な評価軸(評価の
視点)、指標等
築する。
年度評価
項目別評価調書
法人の業務実績等・自己評価
主な業務実績等
に基づいた事例検討会を月1回、計8回実施した。
・ 専門疾病センターの運営
を通して病院・研究所の組
織横断的な取組を行い、臨
床分野と研究分野が緊密に
連携した臨床研究・治験等
を引き続き推進する。
8. 専門疾病センターの設置・運営を通した病院・
研究所の組織横断的な取組
(1)多発性硬化症(MS)センター
ア
多発性硬化症(MS)の8種類の治療薬、視神
経脊髄炎(NMOSD)の5種類の治療薬を適切に使
い分けるために、個々の薬剤の有効性を予測す
る精密医療(precision medicine)を推進する
ための研究を進めた。研究所における検査シス
テムを構築し、二次進行型MSの診断に有用なバ
イオマーカー(エオメス陽性T細胞頻度)、イ
ンターフェロンノンレスポンダーの同定に有用
なバイオマーカー(プラズマブラスト頻度)、
血液浄化レスポンダーの同定に有用なTh1細胞
頻度の評価などを臨床に取り入れて、先進的な
医療を実践した。令和6年度は、サトラリズマ
ブ無効NMO症例に対して抗C5抗体ラブリズマブ
の効果を検証する特定臨床研究(JANMOS試験)
を開始し、同薬剤の作用機序や有効性の特徴な
どに関する情報を集積した。
イ NCNPで開発したMS治療薬候補OCHのフェーズ3
実施へ向けて、フェーズ2試験のプロトコル論文
を発表したほか、試験結果の国内外での学会発
表、論文執筆、導出活動を進めた。
ウ 自己抗体の測定やリンパ球サブセットの解析
結果から、筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME・
CFS)とCOVID-19感染罹患後症状(long COVID)が
同一のスペクトラムに入る疾患であることを確
認した。ME/CFSにおける腸内細菌叢異常を確認し
た。ME・CFSにおけるB細胞標的医薬(リツキシ
マブ)の効果を証明するための医師主導治験の準
備を全て完了した。
(2)筋疾患センター
筋ジストロフィー協議会を隔月で開催し、研究
所と病院合同での研究ミーティングも毎月実施す
るなど、病院と研究所の連携を図ることにより、
多部門・他施設が密に連携した診療体制の整備、
市民公開講座や小冊子の作成などのアウトリーチ
活動、新医薬品との相乗効果を狙った新規リハビ
リテーションの探索、新しい臨床評価法の確立な
どを引き続き実施した。
ウイルスベクターを用いた遺伝子治療の診察、治
験実施体制を整備した上で小児神経筋疾患患者に
対して遺伝子治療を行った。
(3)てんかんセンター
ア
政策への貢献:
NCNPてんかんセンターは 「全国てんかん拠点
機関」として、てんかんの診断・治療・研究・
教育及び社会活動に 関わる包括的な医療・研究
事業を推進することを目的として、下記の事業
60 / 148
1-2
自己評価